さまざまな業界の企業が、ビジネスを合理化し競争力を高めるために日々デジタルトランスフォーメーションに取り組んでいます。データ活用を進めることで客観的で分かりやすいデータの持つ力と、それが分析や運用といった様々な局面でいかに効果をもたらすか実感できるようになってきています。人財開発部門では、従業員のトレーニング情報を分析することで、より質の高い学習教材やコンテンツを提供することができるようになってきています。

従来型LMSでのデータ活用における限界

人財開発部門では従業員に提供している膨大な量の学習教材やコンテンツを保有していますが、それらを統計的に解析することはまだまだ難しい領域となっています。これは従来の学習管理システム(LMS)がダッシュボード機能や分析アーキテクチャを実装していないため、データの活用に向いていなかったという側面が大きな要因となっています。

しかしながら人財開発部門としては、学習教材や様々なカリキュラムの結果を分かりやすいレポートとしてまとめ、従業員や会社にフィードバックする責務があります。このようなレポートを手間なく作成するためにはPower BIなどの分析ツールを活用し、その分析ツールと学習管理システム(LMS)を統合することが推奨されます。

分析ツールであるMicrosoft Power BIのメリット

Power BIはMicrosoft社によって開発されたビジネス分析サービスで、堅牢なプラットフォームの上でデータを意味のあるビジュアルに変換し、ビジネス単位や部門全体など様々な切り口で簡単に分析し、その結果を共有することができます。また、Power BIにはその他にも以下のような特徴があります。

  • Excelユーザー向けの分かりやすいインターフェース
  • クラウドデータ管理のサポート
  • 会社全体でのダッシュボードとインタラクティブレポートの共有
  • AIを活用したデータ処理と洞察の強化

Power BIによる分析とビジュアライズがLMSの機能と統合されることで、従業員トレーニングの効果を明確にし、より良いトレーニングに向けた改善を推し進めることができるようになります。

LMS統合分析による人財開発の推進

人財開発部門のミッションは従業員をトレーニングし、その能力やスキルを高めることで、ビジネスにイノベーションを起こすことにありますが、そのためには現状のビジネス環境に即したトレーニングプログラムをタイムリーに提供していく必要があります。トレーニング結果を分析し、トレーニングの内容が実際のビジネスに役立つよう日々改善を進めるためにはPower BIなどの分析ツールとLMSとの統合は欠かせません。

Power BIと同じプラットフォームであるOffice365上で動くLMS365は、Power BIともシームレスに統合されているため、受講データなどを1箇所に集め、効率的にデータ分析を行うことができます。また、LMS365にはPower BI用のテンプレートも用意されているため、データ分析に多大な時間を要することなく、様々な見地から分析と洞察が行えます。

  • 学習コースへの参加状況
  • 学習コースの完了状況
  • 学習コースへの参加率

これらのデータを活用することで、例えば特定の学習コースの受講状況と従業員のエンゲージメントにどのような関連性があるのかを分析することもできます。分析結果からより従業員エンゲージメントを高めるためには、学習コンテンツをどのような改善すればいいのかも見えてくるでしょう。いずれにせよ客観的なデータに基づく現在の学習状況をリアルタイムに視覚化することが可能なのです。

さらにIT部門や外部の専門ベンダーの支援を受けながら、Power BIが提供するインタラクティブな機能をカスタマイズして、各部門や会社のニーズに即した分析を行ったりレポートを作成することができるようになります。

今後は、単に既定の学習コンテンツを社内に配信するということのみならず、そこから一歩踏み込んで、その学習コンテンツの履修状況やその効果、ビジネスへの寄与度などを測定し、より効果の高い学習コンテンツへアップグレードしていくことが望まれていきます。

多様化するビジネス環境に合わせて、様々な学習コンテンツやプログラムが必要になるかもしれませんし、変化の速い市場環境に合わせて次々と新しい学習コンテンツを従業員に提供していく必要が出てくるかもしれません。

そのような場合、従来型のLMSに付随しているような簡易的な分析ツールでは、踏み込んだ洞察を得ることが難しく、Power BIのような専門の分析ツールが必要になってきます。LMS365であれば、そのPower BIと統合されていることから、LMS自体に高度な分析ツールが備わっているのと同レベルでデータを分析し活用していくことができるでしょう。