次世代のデジタルワークプレイス:業務の流れの中での学習

以前の記事で、企業に新しいテクノロジーを導入する際には、コラボレーション学習環境が重要になってくることに触れました。従業員間のコラボレーションと、それぞれの学習意欲向上の双方がサポートされている職場環境が、現代のビジネスにおいては必要不可欠になってきています。

本記事では、職場環境における従業員の学習意欲について深堀りしていきます。従来型の構造化され、形式張った学習環境から、日常業務の流れの中に統合された学習環境へシフトしていくことが、会社が変革していくための重要な要素となってくることでしょう。


変革を成功させるための従業員への働きかけ

心理学では、人が直面する最も一般的な恐怖心は、変わることへの恐怖だと言われています。しかもそれは、人生における大変革や決断の帰路のような大きなものである必要はありません。社内でちょっとした組織変更が行われるだとか、新しいソフトウェアが導入されるという業務の中における些細な変化についても同様です。こういった些細な変化ですら、従業員のモチベーションや生産性に大きく影響を及ぼすとされています。
このような従業員のちょっとした変化からくる影響に企業が気付かないことにより、新しいテクノロジーの導入に対して従業員が熱意を持たなかったり、新しい取り組みが逆に従業員の生産性を下げてしまったりということが発生してしまいます。

要は、社内で発生するちょっとした変化を把握し、管理・コントロールしさえすればいいのです。社内での変化をコントロールするための一番簡単な方法は、従業員間のコミュニケーションを活性化させ、コラボレーションを促進することです。

「コミュニケーションの伴わない変化は、なんの影響力も持ちません」 ~Andrew Light

これまで、企業が従業員に対してビジネス上の様々な変革を、魅力的な方法で効果的に伝えていくのは非常に難しいものでした。
しかし、Microsoft Teamsのようなデジタルワークプレイス・テクノロジーの登場により、企業から従業員への情報伝達は、音声メッセージや画像、動画を活用して簡単に行えるようになりました。

さらにデジタルワークプレイス環境に統合されたeラーニングシステムを活用すれば、企業と従業員、もしくは従業員間のコミュニケーションは実務を通じたより実践的なものとなります。日々の業務の流れの中で、目的を明確にした適切なコミュニケーションを図れるようになるばかりでなく、従業員に対するトレーニング研修の実効性をさらに高めることができるでしょう。


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業務の流れの中での学習:企業が責任を持つべき従業員教育

ビジネスの変革を推し進めるためには、従業員がその思いに賛同している必要があります。新しいツールの導入や新しい何かを取り入れていくための秘密兵器は従業員に他なりません。多くのビジネスリーダーが勘違いをしていますが、従業員はちゃんと企業の変革に積極的に参画し、自分の能力を発揮し、推進していく心づもりができています。

「オートメーション、AI、または新しいジョブモデルがビジネスの世界を再構築するにつれて、生涯学習は重要なことであると広く受けられるようになってきました」~Josh Bersin&Marc Zao-Sanders~

著名な産業アナリストであり、人事やタレントマネジメント、研修などで最先端を走るJosh Bersin氏は「Learning in the Flow of Work」と呼ばれる革新的なメソッドを発表しました。「実際に起こることを学ぶためには、仕事の時間中に仕事生活に合わせて適切に調整しなければいけない」と提唱しています。つまりBersin氏は企業内学習とは日々の業務の一部としてみなすべきであると定義しています。

従業員をはじめとする現代人の行動は日々変化しており、学習することの必要性と学習環境へのアクセスのしやすさが、モチベーションに大きく影響を及ぼすことが分かってきました。たとえばYouTubeとGoogleは職場でも自宅でも外出先でも簡単にアクセスでき、検索が容易で色々なナレッジや知識を手短に手に入れられる環境であることから、多くの人たちに活用されています。

特に学習が成果を上げる最大の要因は、その継続性です。日々の業務と分断された閉じられた研修などは継続性が著しく劣るため、学習の成果は期待できません。日々の業務やタスクの中に統合された学習こそ継続して続けられ、その結果大きな成果を期待できるのです。
では、そういった学習環境を整備するためにはどうすれば良いのでしょうか?

Microsoft Teamsを活用して従業員に学習を促す

企業が新しいスキルや能力を必要とする場合、通常は従業員に学習機会を提供するよりも外から新しい人材を採用してくることが多いかもしれません。実際、約6割の企業が、新しいスキルや能力を求める場合には、従業員へのトレーニングよりも採用を行う習慣があることを認めています。ただし、これは非常にコストがかかる上に、求める新しいスキルを持った優秀な人材を採用するのも容易ではありません。

従業員をトレーニングし、新しいスキルや能力を社内で開発していくことは、採用にかかる膨大なコストと労力を抑制するだけでなく、以下のようなメリットも期待できます

  • 従業員の才能やスキル、習熟度を向上させる
  • 企業の変革やイノベーションの成功率を高める
  • 従業員のエンゲージメントの向上と離職率の低下

トレーニングを通じて従業員のエンゲージメントを高め、さらにスキルや知識を与え、変化に順応させることができるのです。

Microsoft TeamsとLMS365による従業員サポート

Microsoft Teamsは簡単かつ効果的にコミュニケーションを行い、共同作業や業務を支援するツールです。このMicrosoft TeamsにはBersin氏が従業員の能力開発で重要な要素だと言っているマイクロラーニングとマクロラーニングの双方の思想が組み込まれています。

Microsoft Teamsを従業員トレーニングに活用することの利点は次のとおりです。

  • 業務に必要となる情報と学習環境が1箇所に集約されます
  • 従業員はどこからでも、いつでも学習環境にアクセスができるようになります
  • 様々な従業員がそれぞれの方法で学習を行うため、学習体験がよりパーソナライズされます
  • 業務の中で短時間で容易に学習を行えるようになるため、学習の継続性と効果が飛躍的に高まります
  • 学習を通じて従業員間のコミュニケーションを活性化させ、コラボレーションを促進させることができます

Microsoft Teamsに統合されたLMS365を活用することで、従業員へのトレーニング提供がさらに容易になり、ビジネスの変化を機敏にサポートし、流れの早いビジネス環境で迅速に人材を育成していくことが可能になります。

未来の学習環境

Barsin氏の業務の流れの中で教育を行っていこうというコンセプトが広く認知され、それを実現するためのプラットフォームが定着してきたことで、学習の中心がこれまでの企業側から従業員側(個人、エンドユーザー、学習者)にシフトしてきています。同時に、変化の早いビジネスの最前線での従業員のスキルや能力の重要性が高まってくるに従い、人事施策面での変化も見られるようになってきています。

最近追加されたMicrosoftのWorkplace Analyticsはいい例です。この機能のコンセプトは「最もパワフルなデータセットの力を解き放ちましょう。Office 365 での日々の作業から得られる分析情報を利用して、ビジネスを変革しましょう。」です。毎日の業務の形態は、電子メールの返信や長々とした会議から、eラーニングを活用した従業員学習や、チームコラボレーションに変化してきています。

Microsoft TeamsはLMS365と結合することで進化を発揮し、新しいLearning Experience Platform(LXP)となります。日常業務の流れの中で継続して学習する基盤を提供し、世の中のテクノロジーの進化と同じ速さで従業員をスキルアップさせていくことができるでしょう。

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