ハイブリッドワークとテレワークの違いとは?導入のメリットや注意点を解説

新型コロナウイルス感染症の拡大をきっかけに、テレワークが急速に普及しました。テレワークとは、オフィスに出勤せずに自宅やコワーキングスペースなど、場所を問わない働き方です。

一方でハイブリッドワークとは、オフィスと在宅を組み合わせた働き方です。テレワークと似ていますが、テレワークは完全に在宅で働く働き方である点が異なります。

ハイブリッドワークは社員の働き方の選択肢を広げ、ワークライフバランスの向上や企業のコスト削減につながる新しい働き方です。

本記事では、ハイブリッドワークとテレワークの違いや、導入のメリット・注意点について解説します。


ハイブリッドワークとは?

ハイブリッドワークとは、従来のオフィスワークとテレワークを組み合わせた働き方です。社員は、状況に応じてオフィスで働いたり、自宅やコワーキングスペースなどで働いたりすることができます。

ハイブリッドワークが話題になった背景

ハイブリッドワークが話題になった背景には、以下の2つの要因が挙げられます。

1つ目は新型コロナウイルス感染症の拡大が要因と考えられます。
新型コロナウイルス感染症の拡大により、多くの企業がテレワークを導入しました。

テレワークの導入によって社員は通勤時間や移動時間を削減し、ワークライフバランスをより良く保つことができるようになりました。

2つ目はコミュニケーションツールの進化です。
近年、Web会議ツールやチャットツールなどのコミュニケーションツールが進化しました。

これらのツールを活用することで、テレワークでもオフィスワークと同等のコミュニケーションを図ることが可能となっています。

ハイブリッドワークとテレワークの違い

ハイブリッドワークは、オフィスワークとテレワークのメリットを両立できる働き方として注目されています。

オフィスワークのメリットである、コミュニケーションや情報共有のしやすさと、テレワークのメリットである、通勤時間の削減やワークライフバランスの向上を両立できるためです。

一方テレワークは、自宅やコワーキングスペースなど、オフィス以外の場所で仕事をする働き方です。

通勤時間の削減やワークライフバランスの向上などのメリットがある一方で、コミュニケーション不足や情報格差などの課題もあります。


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ハイブリッドワーク導入のメリット6つ

ハイブリッドワークは、社員のニーズや企業の状況に合わせて柔軟に働き方を選択できるというメリットがあります。ハイブリッドワークにおける主なメリットは、以下の6つが挙げられます。

  • 社員の生産性アップ
  • 社員のモチベーションアップ
  • オフィススタイルの柔軟性
  • 優秀な人材の採用につながる
  • ワークライフバランスの向上
  • コストの削減につながる

社員の生産性アップ

ハイブリッドワークでは、社員が自分のパフォーマンスを最大限に発揮できる環境で働くことができます。

例えば、自宅で集中して作業したい場合は自宅で働くことができます。一方、チームで仕事を進めたい場合は、オフィスで働くこともできます。

社員は自分の状況や仕事内容に合わせて最適な環境を自分で選ぶことができるため、生産性の向上が期待できます。

社員のモチベーションアップ

ハイブリッドワークは、社員の働き方の自由度を高めることができます。そのため、社員は自分のライフスタイルに合わせて働くことができるようになります。

例えば、子育てや介護などの家庭の事情がある社員は、家庭と仕事の両立がしやすくなります。また、通勤時間が短縮されることで、仕事以外の時間に自分の好きなことに使えるようになります。

このように、社員の働き方の自由度を高めることで、モチベーションの向上が期待できます。

オフィススタイルの柔軟性

ハイブリッドワークを導入することで、オフィスのスペースを縮小することができます。そのため、オフィスの場所やレイアウトを柔軟に変更しやすくなります。

例えば、社員の交流を促すためにカフェのようなスペースを設置することもできます。また、社員のニーズに合わせて、会議室やワークスペースを自由に使えるようにすることもできます。

このように、オフィススタイルの柔軟性を高めることで、社員の働きやすさが向上します。

優秀な人材の採用につながる

ハイブリッドワークは、優秀な人材の採用につながる可能性があります。

近年では、働き方の多様化を求める人材が増えています。ハイブリッドワークを導入することで、そうした人材にアピールすることができます。

また、ハイブリッドワークは、地方在住者や海外在住者など、幅広い人材の採用も実施することが可能です。

ワークライフバランスの向上

ハイブリッドワークは通勤時間の削減やフレックスタイム制の導入など、ワークライフバランスの向上につなげることができます。

例えば、通勤時間の削減によって、仕事以外の時間に自分の好きなことに使えるようになります。また、フレックスタイム制を導入することで、仕事とプライベートのバランスをより調整しやすくなります。

このようにハイブリッドワークは、社員のワークライフバランスの向上に貢献します。

コストの削減につながる

ハイブリッドワークを導入することで、オフィススペースの縮小や交通費や福利厚生の見直しなど、コストの削減につながる可能性があります。

例えば、オフィススペースを縮小することで、賃料や光熱費などのコストを削減することができます。また、テレワークを導入することで、交通費や社員食堂の利用料などのコストを削減することができます。

このように、ハイブリッドワークを通じてコスト削減を実現することが可能です。

ハイブリッドワーク導入における注意点

ハイブリッドワークは社員のニーズや企業の状況に合わせて、柔軟に働き方を選択できるというメリットがあります。しかし、導入する際には以下の注意点があります。

  • コミュニケーションの頻度が減少する
  • 社員間で情報格差が発生する
  • 社員のモチベーション管理が重要となる
  • セキュリティリスクへの対処が必要

コミュニケーションの頻度が減少する

テレワークでは、オフィスで働く社員と比べてコミュニケーションの頻度が減少する可能性があります。

オフィスで働く社員は顔を合わせる機会が多く、自然と雑談をすることができますが、テレワークでは、基本的に別の場所で個々で仕事をしているため業務以外の会話をする機会がありません。またテレワークでは、業務に集中するためにコミュニケーションを控える傾向があります。

コミュニケーションの頻度が減少すると、チームワークの低下、業務の進捗状況の把握の困難化、アイデアの共有や意見交換の難しさなどのデメリットが生じる可能性があります。

これらのデメリットを回避するためには、ツール等を活用して円滑なコミュニケーションを図ることが必要です。

社員間で情報格差が発生する

ハイブリッドワークでは、オフィス勤務社員とテレワーク社員の間に情報格差が生じる可能性があります。

情報格差は、業務の効率低下、仕事のやりづらさや不公平感、チームワークの低下などのデメリットにつながるため、情報共有を徹底して格差を解消することが重要です。

情報共有を徹底するためには、情報共有のルールを明確にし、定期的に情報共有の機会を設け、テレワーク社員向けにサポートを提供することで、情報格差を解消することができます。

社員のモチベーション管理が重要となる

テレワークでは、オフィスで働く社員と比べて、テレワーク社員は孤立感やモチベーションの低下を感じやすい傾向にあります。テレワーク社員は直接的なコミュニケーションの機会が少ないことが原因です。

また、仕事とプライベートの切り分けが難しい場合があるため、仕事に集中できない、仕事とプライベートの両立が難しいといった問題が生じ、モチベーションの低下につながる可能性があります。

これらの課題を解決するためには、社員のモチベーションを管理できる環境やツールを整備しておくことが重要です。

関連記事:社員のモチベーションを高める研修とは?目的や流れ、LMSを活用する方法を紹介

セキュリティリスクへの対処が必要

テレワークは、セキュリティリスクを高める可能性があります。テレワーク環境におけるセキュリティ対策を強化し、情報漏えいなどのリスクを防止することが重要です。

テレワーク環境におけるセキュリティ対策を実施する際は、リスクについての理解を深めるためにマニュアル等の配布を行うと同時に、漏えい事例の動画を共有するなど、セキュリティ意識の向上についても啓発する必要があります。

テレワーク環境におけるセキュリティ対策を適切に実施することで、テレワークのメリットを享受しながら、セキュリティリスクを最小限に抑えることができます。

ハイブリッドワーク導入の成功ポイント

ハイブリッドワークには様々なメリットがある一方で、導入前に解決すべき課題があることを解説しました。

そこで本章では導入における課題を解決し、運用を成功させるためのポイントについて紹介します。

  • 柔軟な就業ルールの制定
  • 社員のニーズを定期的にヒアリングする
  • LMSを導入する

柔軟な就業ルールの制定

ハイブリッドワークを成功させるためには、社員の働き方の選択肢を広げることが重要です。そのためには、柔軟な就業ルールを制定する必要があります。

具体的には、以下のルールを検討するとよいでしょう。

  • 出社日数や時間を定めない
  • テレワークの申請を必要としない
  • フレックスタイム制を導入する
  • 在宅勤務時の勤務実績を客観的に評価する

柔軟な就業ルールを制定することで、社員は自分のライフスタイルに合わせて働き方を選択することができます。

社員のニーズを定期的にヒアリングする

ハイブリッドワークは、社員一人ひとりの働き方やニーズに合わせて導入することが重要です。定期的に社員のニーズをヒアリングし、抱えている悩みや解決したい問題がないか確認しましょう。

具体的には、以下の方法でヒアリングを実施するとよいでしょう。

  • アンケートやインタビューを実施する
  • 社内イベントやワークショップを開催する
  • 部署や社員間で定期的に意見交換する

社員のニーズをヒアリングすることで、それぞれがより働きやすい環境を構築することができます。

LMSを導入する

ハイブリッドワークでは、社員同士のコミュニケーションや情報共有が重要になるため、LMSの導入がおすすめです。

LMSとは、オンライン上で学習を管理・運用するためのシステムで、受講者が自分のペースで学習を進められる一方で、管理者は受講者の学習状況を把握することができます。

LMSの機能にはアンケートやテスト機能があるため、ハイブリッドワーク環境についてのアンケートを実施したり、セキュリティリスク教材の学習管理およびテストを実施したりすることが可能です。

また、LMS365はTeams上で利用できるLMSであるため、Teamsをこれまで活用していればシームレスにLMSを導入することができ、ハイブリッドワークへの移行も行いやすくなるでしょう。

関連記事:Microsoft Teamsとは?機能や活用するメリット、LMS365との連携を紹介

LMSを活用してハイブリッドワーク導入を成功させよう

ハイブリッドワークは、社員の働き方の選択肢を広げ、ワークライフバランスの向上や企業のコスト削減につながる新しい働き方です。

しかし、コミュニケーションの円滑化や情報共有の不十分さなどの課題もあります。

これらの課題を解決するために、ハイブリッドワークを導入する際はLMSの活用がおすすめです。

LMSの活用で下記のメリットが得られます。

  • 社員同士のコミュニケーションや情報共有の促進
  • アンケートやテスト機能によるハイブリッドワーク環境の把握
  • セキュリティリスク教材の学習管理およびテスト

LMSを活用することで、ハイブリッドワークの導入を成功に近づけることができますので、ぜひLMSの導入も検討してみてください。

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導入するメリットは、以下の3つです。

  • 導入が簡単
  • 簡単にコンテンツを作成・配信・管理できる
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LMSの導入する企業にとって最も不安なのが、システムの構築と運用管理ではないでしょうか?

LMS365なら新たにサーバーを用意する必要はなく、既存システム(Microsoft365)にインストールをするだけなので簡単に導入できて、セキュリティ面も安心できます。

Word、Excelをはじめ、様々なファイル形式に対応しているため、従来から慣れ親しんだツールでコンテンツの作成や配信、管理ができます。そのため、導入後に操作がわかないという利用者や管理者のストレスは軽減されます。

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監修者

三上 晃潤

三上 晃潤(株式会社ソフィア 事業開発部 リーダー)

人事部、広報部、経営企画部、情報システム部を中心に、eラーニングシステムを活用した課題解決の提案やLMS365の導入支援を行う。最大手コンビニチェーンや最大手商社等の窓口を担当し、年間25,000ライセンス以上の販売実績を持つ。

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