オールラウンダーとは?ビジネスシーンでの意味や特徴、弱みについて解説

ビジネスシーンで活躍するには、特化したスキルだけではなく、幅広い知識と柔軟性も必要です。

特に様々な状況に対応可能で、あらゆるタスクを遂行することが求められるのが、「オールラウンダー」です。

本記事では「オールラウンダー」とは何か、その特徴と弱点さらにはオールラウンダーを育成する方法について解説します。


ビジネスシーンでのオールラウンダーとは?

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ビジネスの舞台は、常に変化とともに新たな挑戦が求められるダイナミックな世界です。その中で、どんな局面にも臨機応変に対応できる人材がオールラウンダーです。

まずはビジネスシーンでのオールラウンダーについて、その意味から特徴、そして育成法まで詳しくご紹介します。

オールラウンダーってどんな人?

ビジネスシーンで耳にする「オールラウンダー」という言葉は、まさに万能な人を指す言葉です。オールラウンダーとは、どんな業務も自分のことのようにこなせる、いわば「なんでも屋」のような存在を意味します。

彼らは幅広い領域の知識を持ち合わせており、与えられた業務に対して柔軟に対応できる能力を有しています。そのため、様々な状況下でその力を発揮し、組織全体を円滑に運営するための大切な役割を担っているのです。

オールマイティとは違う?

ビジネスシーンで耳にする「オールマイティ」という言葉は、「オールラウンダー」と近い意味を持っています。これは「万能である」という意味を表現する言葉で、あらゆる事象や状況に対応できるという強みを指します。人に限らず、機械やシステム、手法などに対しても用いることができます。

「オールマイティな人」と「オールラウンダー」の二つは、基本的には同じ意味を持っていると理解していただいて構いません。どちらも「どんなことでもこなせる」という意味で使われることが多いのです。ただし、「オールラウンダー」は特に人に対して使われることが多いのが一般的です。それぞれの文脈により適切な言葉を選んで用いると良いでしょう。

ゼネラリストとは違う?

「オールラウンダー」に似た言葉として「ゼネラリスト」もビジネスシーンでよく用いられます。ゼネラリストとは、特定のスキルに特化するスペシャリストの対義語で、広範な知識とスキルを持っている人を指します。

一方で、オールラウンダーも多岐にわたる能力を持つ人という意味で、ゼネラリストと似た意味合いで使われることがあります。しかし、この二つの言葉は同じとは限らず、文脈によって意味が微妙に異なります。オールラウンダーはその場その場で必要なスキルを発揮することができる一方、ゼネラリストは広範囲の知識を持つことで、多角的な視点から問題解決に取り組むことが求められます。

器用貧乏ではない?

「器用貧乏」という言葉は、何でもそつなくこなせるものの、特定の分野で結果を出すまでに至らない状態を指します。幅広い知識やスキルを持っているにも関わらず、結果を出せない状況を描写した言葉で、否定的な文脈でのみ使われます。

一方、「オールラウンダー」は、さまざまな業務をこなすことができるという点で器用貧乏と共通する部分がありますが、その結果もしっかりと出せる点が違います。オールラウンダーは、どんな業務にも対応でき、その業務を遂行する能力を持つ人を指します。


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オールラウンダーの10個の特徴

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ビジネスの世界は、常に変化し続け、予測不可能な挑戦に満ちています。そんな環境で成功を収めるためには、どのような人材が求められるのでしょうか?
「専門性」は重要ですが、それだけではなく、あらゆるシチュエーションに対応可能な「オールラウンダー」がますます必要とされています。その10の特徴とは何でしょうか?

特徴①:手際が良い

オールラウンダーの特徴の一つに、手際の良さが挙げられます。彼らは頭の回転が速く、迅速に情報を理解し、それを元に効率的な行動を取ることができます。

この能力は、どのような仕事でも活かされ、仕事の質を高めます。

また、彼らは一つ一つのタスクを丁寧に、かつ効率的に進めることで、時間内に多くの仕事を完遂できます。そのため、オールラウンダーは幅広い業務をそつなくこなすことが可能となるのです。

特徴②:ビジネスコミュニケーションがうまい

オールラウンダーの特徴として第二に挙げられるのが、ビジネスコミュニケーションの巧みさです。オールラウンダーは、人間関係を円滑にし、相手を理解しやすくするための優れたコミュニケーション能力を持っています。

そのため、彼らは自身が蓄えた知識やノウハウを上手く言葉にすることができ、またそれを他の人に伝えることができます。これにより、チーム内の情報共有がスムーズになり、業務効率を高めることにも繋がります。

さらに、この高いコミュニケーション能力は、他部署や外部の人々とも円滑にコミュニケーションを取るための基盤となります。これが、オールラウンダーが多岐にわたる業務を効率的にこなす一因となっています。

特徴③:失敗を恐れない

オールラウンダーの特徴として第三に挙げられるのが「失敗を恐れない」という姿勢です。オールラウンダーは、自分が経験したことがない分野でも積極的に挑戦する勇気と冒険心を持ち合わせています。

未知のことに対してもそこから学ぶものがあると捉え、新たな課題に立ち向かうのがオールラウンダーの特徴です。これは、彼らが複数の分野に対応できる広範囲なスキルセットを獲得できる理由の一つでもあります。

特徴④:好き嫌いで判断しない

オールラウンダーの特徴の一つとして「好き嫌いで判断しない」ことが挙げられます。オールラウンダーは、自分の好みや嗜好によって仕事の優先順位を決めることはありません。ある仕事が自分の得意分野でなくても、あるいは好みでなくても、必要な業務として受け止め、淡々とこなします。

これは、彼らがさまざまな業務を平等に扱うため、どのような業務にも対応可能なオールラウンドなスキルセットを維持できる理由です。好き嫌いを抜きにして事に取り組むことで、仕事におけるバイアスを減らし、より客観的で公平な結果を生むことが可能となります。

特徴⑤:頭の切り替えが早い

オールラウンダーの持つ特徴として「頭の切り替えが早い」ことが挙げられます。失敗したときや問題が起きたときでも、彼らはすぐに落ち込むことなく頭を切り替え、次の行動に移ることができます。

この特性により、オールラウンダーは、ある業務がうまくいかなかった場合でもすぐに別のタスクに取り組むことが可能となり、その能力を最大限に発揮することができます。つまり、彼らは挫折を経験したとしても、そのネガティブな感情がパフォーマンスに影響を及ぼすことを許しません。

これは、さまざまな業務を同時にまたは連続して処理する能力、つまりオールラウンド性を維持する上で非常に重要な要素となります。

特徴⑥:発想力が豊か

オールラウンダーの特徴として「発想力が豊か」であることを挙げることができます。これは彼らの好奇心が強いため、常に新しい情報を吸収し、それを元に自由で柔軟な発想をすることが可能となるからです。

彼らの発想力は、自身が持っている多岐にわたる知識を元に、仕事に取り組む方法を見つけ出すことに活かされます。特に新しい問題や課題に対面したときには、その豊かな発想力が光ります。

一つの問題に対して、多角的にアプローチし、従来の枠組みにとらわれることなく、効果的な解決策を見つけることができます。

特徴⑦:環境適応能力が高い

仕事の場では常に変化があり、それに対応しながら自身の役割を果たす必要があります。新しいプロジェクトが始まったり、部署が変わったり、チームメンバーが入れ替わったりするなど、職場環境は日々変化します。

また、それぞれの業務には特有の知識やスキル、考え方が求められるため、その都度新たな挑戦をしなければならないことも少なくありません。

しかし、オールラウンダーはこうした変化に対しても柔軟に対応し、変動する状況に適応していく力を持っています。それは彼らが業務に対する理解を深め、人間関係をスムーズに築き上げるためのコミュニケーション能力を持っているからこそ、可能となるのです。

結果として、どのような状況下でも高いパフォーマンスを発揮し続けることができます。

特徴⑧:信頼されている

オールラウンダーは何事も器用にこなし、それぞれの業務に深い理解を示します。その結果、彼らは周囲から「任せられる人物」という信頼を得ることができます。

また、ビジネスシーンで求められるさまざまなスキルや知識を持っており、それが頼りにされる理由となります。

加えて、オールラウンダーはコミュニケーション能力にも優れています。自分の意見をはっきりと伝えるだけでなく、他人の意見に耳を傾け、適切なフィードバックを提供することができます。これにより、他人からの信頼を深めるとともに、良好な人間関係を築くことができます。

特徴⑨:努力家

オールラウンダーは自己啓発に対する情熱が非常に強く、自分のスキルセットを継続的に向上させるために時間とエネルギーを投資します。彼らは自分が達成したい目標に対して、全力を尽くします。そのため、仕事に対する熱意と情熱が彼らの特徴とも言えます。

また、オールラウンダーは結果を重視します。一度仕事を始めれば、最後までやり遂げ、良好な結果を出すことに一途に取り組む姿勢を持っています。

そのため、彼らは挑戦的な仕事でも果敢に取り組み、最終的に成功に導くことができます。

特徴⑩:すぐ人に頼れる

オールラウンダーは、仕事を進める際に、自分だけでなく周囲の力も上手に利用します。彼らは自己完結型の働き方だけでなく、他人と協力して仕事を進める協調性も持ち合わせています。困難な状況に遭遇した場合、自分だけで解決しようとせず、必要に応じて他人の意見を求めたり、協力を仰いだりします。

また、オールラウンダーはプライドを持っていますが、それが仕事の遂行を妨げることはありません。助けが必要な場合には素直に他人の力を借りることができます。

これは、他人からの援助やアドバイスを受け入れることで、より良い結果を生む可能性を理解しているからです。

オールラウンダーの弱み

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ビジネスシーンで求められる「オールラウンダー」。

彼らは多種多様な業務をこなし、様々な場面でその能力を発揮しますが、その万能性ゆえの落とし穴が存在します。一見魅力的なオールラウンダーですが、その能力があらゆる方面に及ぶゆえに、自身の特化した強みが曖昧になり、結果として「器用貧乏」になる可能性があります。

では、その具体的な弱みとはどのようなものなのでしょうか。

飽き性になってしまいやすい

ビジネスシーンで活躍するオールラウンダーには、その魅力的な特性ゆえに一定の弱点が見受けられます。
その一つが「飽き性になってしまう」傾向です。オールラウンダーは多岐にわたる業務を手がけることが可能ですが、それが原因で一つ一つの業務に深く精通する前に次の業務に移りやすいという傾向が見受けられます。

つまり、自分の能力を幅広く伸ばす一方で、その能力が一部分に集中して発展するということが難しいのです。

頼み事をされやすい

ビジネスシーンにおいてオールラウンダーが持つ弱みの一つに、「頼み事をされやすい」があります。オールラウンダーはその名の通り、様々な業務を一人でこなす能力を持っています。このため、周囲から見れば何でもできる頼りがいのある存在と映り、頼み事を任されやすくなるのです。

しかし、その反面での問題点として自分の負担が増えすぎてしまうことが挙げられます。多方面にわたる業務を抱えるオールラウンダーは、他人からの依頼に対して断ることが難しくなる傾向があります。

その結果、本来なら他のメンバーに分担すべき仕事まで抱え込んでしまう可能性があります。

向上心が低くなりやすい

ビジネスシーンでオールラウンダーとして活躍する方は自分があらゆる業務をこなせるからといって、自分自身の成長に対するモチベーションが下がり、一定のレベル以上にスキルを伸ばすことに対する欲求が低くなることがあります。

それぞれのスキルを深く追求することなく、ある程度まで到達したら次の新しいことに手を出してしまう傾向があります。

このような状態が続くと、結果として、自分の専門性が希薄になり、深い知識やスキルを必要とする場面で力を発揮できなくなることもあります。

それゆえに、オールラウンダーであることと向上心を持ち続けることのバランスが重要となります。

オールラウンダーを育成するには?

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現代のビジネスシーンでは、多岐にわたるスキルと知識を持つ「オールラウンダー」が求められる場面が増えています。しかし、オールラウンダーを育成するための方法は一概には定まっていません。一体どのようなアプローチをとれば良いのでしょうか。

本章では、オールラウンダーの育成について考えていきます。さまざまな視点からその鍵となる要素を探り、育成方法の新たな可能性を見つけ出しましょう。

得意分野を伸ばす

オールラウンダーを育成する際に重要なポイントは、「得意分野を伸ばす」ことです。まずは一つの分野で確固たる能力を身につけることが必要です。つまり、スペシャリストとしてのスキルをまずは育て、その上で他の分野に広げていくという考え方が肝心です。

一つの分野で専門的な知識やスキルを身につけることは、その分野に関する深い理解を得るだけでなく、そこから他の分野にも適用可能な思考法や解決策を導き出すための基盤を築くことにつながります。

詰め込み過ぎない

オールラウンダーを育成するためには、「詰め込み過ぎない」ことも大切です。確かに、幅広い知識とスキルが求められるオールラウンダーではありますが、それを一度に、または短期間で身につけようとすると、本人は苦しむばかりです。

そのような状況は、逆にストレスを感じてしまい、能力開発の妨げになることもあるでしょう。一つ一つのスキルをしっかりと身につけることが、最終的には全体の能力を高めるためには欠かせません。

それぞれのスキルは、一つ一つが複雑な組み合わせで成り立っていますので、じっくりと時間をかけて理解し、実践を重ねることが大切です。

学習は本人のペースに合わせる

オールラウンダーの育成には、学習が本人のペースに合わせられるように工夫することが欠かせません。そのために効果的な教育方法の一つとして、「LMS」を活用することをお勧めします。

LMSとは、「Learning Management System」の略で、学習を管理するシステムのことを指します。LMSでは、さまざまな教材を一元的に管理し、受講者が自分のペースで学習を進められるようになっています。

また、LMSは管理者にも多くのメリットを提供します。例えば、各受講者の学習状況を詳細に把握し、その人に合わせたフィードバックやサポートを提供することが可能です。これにより、受講者一人ひとりが最適な学習環境で成長を続けることができます。

さらに、LMSを活用すれば、詰め込み学習を避けて、受講者が自然と深い理解を得られるような学習プログラムを設計することも可能になります。各教材の理解度や進捗状況をリアルタイムで確認しながら、各受講者が自分自身の学習ペースで進めることができるため、効率的な学習をサポートします。

オールラウンダーを育成しよう

本記事では、ビジネスシーンで求められる「オールラウンダー」について詳しく解説しました。オールラウンダーとは、あらゆる事象に対応可能な幅広いスキルと知識を持った人材のことであり、器用貧乏やゼネラリストとは微妙に異なる特徴を持っています。

特徴としては、手際の良さや豊かな発想力、失敗を恐れずに挑戦する姿勢、好き嫌いをせずに業務を遂行するなど、多岐にわたります。

オールラウンダーの育成には、LMSを活用した学習環境の整備が効果的です。
是非LMSを導入し、オールラウンダーの育成に取り組んでみてはいかがでしょうか。

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三上 晃潤

三上 晃潤(株式会社ソフィア 事業開発部 リーダー)

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