企業の研修担当者の皆様、eラーニングによる社内研修の効率化をお考えではないでしょうか。LMS(学習管理システム)を導入すれば、研修業務の負担を大幅に軽減し、受講者の学習効果を最大限に高めることができるでしょう。
本記事では、LMSの基礎知識から主な機能、メリット・デメリット、選び方のポイントまで詳しく解説し、2025年最新のおすすめLMS10選をご紹介します。ぜひ最後までお読みいただき、自社に最適なLMS選定の参考にしてください。
記事全体の要約
- LMS(学習管理システム)とは、オンラインで教材配信や受講管理を行えるツールで、企業の研修を効率化する上で欠かせない存在です
- 主な機能には、教材コンテンツの配信、受講者の進捗・成績管理、マルチデバイス対応などがあり、従業員が場所や時間にとらわれず自己学習できる環境を提供します
- 選定の際は、必要な機能やサポート体制、操作性、費用、導入実績など比較ポイントを明確にし、自社の研修目的に合ったサービスを選ぶことが重要でしょう
- 本記事では、2025年最新のおすすめLMS10選をご紹介し、それぞれの特徴や強みを比較しています。自社に合うLMS選びの参考にしてください
LMSとはどのようなシステムなのでしょうか?

LMS(Learning Management System)とは、教育やトレーニング活動を管理、提供、追跡するための包括的なソフトウェアプラットフォームのことです。
具体的には、学習コンテンツの配信・管理、受講者の進捗管理・評価、コミュニケーション機能の提供などが主な機能として挙げられるでしょう。LMSを利用することで、組織や個人がオンライン学習を効果的に展開し、学習成果を管理・評価することが可能となります。
また、多様な学習方法やコースを柔軟に提供し、受講者のニーズに合わせた学習環境を構築することもLMSの重要な役割と言えるでしょう。さまざまな業種や教育機関で広く利用されており、教育効果の向上や教育コストの削減に貢献しています。
特に近年は、テレワークの普及によりオンライン研修のニーズが高まり、企業におけるLMS導入が加速している状況です。
LMSのシステムを理解するためには、以下の2点が重要になります。
- LMS(学習管理システム)
- 学習教材
eラーニングにおけるLMSの必要性が分かりますので、ぜひ参考にしてください。
eラーニングにとって重要なシステム
eラーニングを理解する上で重要な要素は、以下の2つです。
- LMS(学習管理システム)
- 学習教材
平たく言うと、LMSでeラーニングによるオンライン学習を効率的かつ効果的に運用ができるということです。LMSの重要な要素として、学習管理と教材管理の2つがあります。なお、eラーニングシステムも同義の単語として扱われることが多いでしょう。
学習管理では、受講者の進捗状況をリアルタイムで把握したり、成績をデータ化したりする機能のことです。この機能により、個人単位でスキル定着度や学習へのモチベーションを評価できるようになりました。
教材管理とは、受講者が実際に利用する教材に関する機能です。既製品や自社で独自制作した教材をシステムにアップロード・運用できます。
また、利用できる学習教材は主に以下があります。
- 授業・講義を収録した動画教材
- ドリル型教材(テスト)
- PowerPoint教材
- 動画教材
- LIVE授業
これらの教材を駆使して、受講者の学習ニーズを満たす講座を作成していきます。
LMSの普及で起こった変化とは
LMSが普及する以前は、従来の集合研修に加えてCD-ROMを教材としたCBT学習(Computer Based Training:コンピューターによる教育研修)が主流でした。しかし、教材作成コストがかかったり、一度配布した資料が柔軟に修正できなかったりという課題がありました。
また、学習効果の評価や進捗状況の把握は難しく、必ずしも個人スキルや企業の生産性が向上したとは言えませんでした。
そこで、学習管理システムであるLMSの普及により、これらの課題が解決されました。例えば、LMSでは受講者ごとの進捗状況をリアルタイムで把握でき、個人に合わせたカリキュラムの作成や学習を促すメッセージを送れるようになったのです。
その他にも、成績をデータとして可視化できるため、人事評価として利用することも可能になりました。LMS内ではチャットや掲示板で講師や受講者同士でコミュニケーションが取れます。そのため、学習へのモチベーションも維持・向上できるようになったと言えるでしょう。
このように、LMSの普及でeラーニングを効率的かつ効果的に管理・運用ができるようになったのです。
2025年におけるLMSの進化
これまでのLMSは主に教育の効率化や教材・学習進捗の一元管理を目的としたツールで、「学習管理の箱」としての役割が中心でした。
しかし、2025年のLMSは、AIを活用することによって「学習者の成長を支える知的なアシスタント」へと大きく進化しています。企業や教育機関にとっても、単なる教育ツールではなく人材戦略や組織開発を支える重要な基盤となりつつあると言えるでしょう。
「人的資本」の重要なパートでもある従業員の学習データを管理するものとして、LMSは2025年以降も高い需要があると見込まれています。
LMSサービスを提供する企業側も、より快適に利用できるよう新たな機能追加や様々なプランを用意する可能性があります。そのため、これまで以上に自社にとって本当に必要なLMSや機能を明確に見極める力が求められるでしょう。
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LMSの主な3つの機能とは?

LMSの主となる機能は、以下の3つです。
- 学習教材の配信
- 学習管理
- マルチデバイス
機能を構成する要素について理解しておくと、導入後の利用方法について具体的なイメージを持てるでしょう。
LMSの主な機能1:学習教材の配信
学習教材の配信はLMSを構成する機能の一つであり、受講者の学習ニーズに適した教材をシステム内で配信・管理します。
教材には、以下の2通りがあります。
- 既製品
- 独自に制作した教材
新入社員向けビジネスマナー研修などの一般的な学習教材は、既製品の教材を追加することで学習ニーズを満たすことができるでしょう。一方で自社業務に特化した内容は、既製品では学習ニーズを満たせません。そこで、独自で制作した教材をLMSに追加し、学習ニーズを満たした講座を提供していくことができます。LMS提供会社の中には、ユーザー各社の教材制作を支援している会社もありますので、状況にあわせてサポートを依頼すると良いでしょう。
この他にも教材に関しては、以下の管理が可能です。
- 教材の受講順序などの設定
- テスト問題・受講アンケートの作成
- 受講者別カリキュラムの作成
これら学習教材の配信機能を活用することで、従来よりも効果的な学習を提供することができるでしょう。
LMSの主な機能2:受講者ごとの学習管理
LMSには学習管理機能もあり、以下の3つに分類されます。
- 進捗管理
- 成績管理
- 履歴管理
進捗管理とは、受講者の学習状況をリアルタイムで把握する機能です。カリキュラム通りに学習が進んでいるかの確認や、受講者の学習へのモチベーションなどが分析できます。
成績管理とは、個人成績を可視化する機能です。またテスト機能を活用することで、個々の理解度を把握することができます。これら集計された成績は、個人のスキルとして人事評価の資料としても活用可能です。
関連記事:eラーニングシステムを活用したテスト実施事例を紹介。機能やメリットも解説
また、履歴管理機能では学習結果やこれまで学習してきた教材の確認ができます。
これら3つの機能で、受講者ごとの進捗状況を適切に把握し、個別レベルで学習管理をしていけます。
LMSの主な機能3:マルチデバイス対応
マルチデバイスとは、パソコンやスマートフォン、タブレットなど様々な端末に対応することです。
近年のLMSではパソコン以外にもスマートフォンやタブレット端末で受講ができるようになりました。場所や時間に縛られることなく、受講者は生活スタイルに合わせて学習できます。
各デバイスの画面サイズに合わせて表示が最適化されるため、スマートフォンやタブレット端末でもストレスなく利用することが可能となっています。
LMSを導入するメリット
LMSには様々な機能がありますが、導入するメリットも豊富です。ここでは色んな目線でのメリットを紹介します。
受講者・⽣徒のメリット
講師・先⽣のメリット
教材やコンテンツをオンラインで管理することで、学習者とのコミュニケーションを効率化できます。講師や先生は、授業資料や課題を簡単にアップロードして共有し、学習進捗を把握しやすくなります。
また、オンライン授業やeラーニングの形式を取り入れることで、時間や場所に制約されることなく柔軟な学習環境を提供することができ、講師や先生はより多くの学習者にアクセスし、学習の機会を広げることが可能となります。
さらに、学習者の進捗や成績をリアルタイムで把握し、個別の指導やフィードバックを迅速に行うことができ、学習者とのやり取りが円滑になり、学習効果の最大化が期待できます。
管理者(教育担当者・研修担当者)のメリット
LMS導入のデメリットも理解しておきましょう
LMSを導入することには多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。
まず、導入や運用にはコストがかかることがあります。導入時のシステム構築やカスタマイズ、定期的なアップデートやメンテナンスなど、経費がかさんでしまう可能性があるでしょう。システムのトラブルや障害が発生した際には迅速な対応が求められるため、運用におけるリソースや人的負担も考慮すべきです。
また、従業員や学習者が新しいシステムを使いこなすまでの学習コストや時間も必要です。これにより、一部の利用者が使いにくさを感じたり、トレーニングコンテンツにアクセスする際のハードルが高くなる可能性があります。
さらに、セキュリティに関するリスクもあります。組織内で利用する場合、個人情報や機密情報が含まれることがあり、万が一セキュリティが侵害された場合には重大な問題となり得ます。
また、オンライン研修だけでは補えない研修がある場合、対面研修を別途管理する手間が発生する可能性があります。LMSによっては集合研修のスケジュール管理や出欠管理も一元化できる機能がありますので、こうした機能を備えたサービスを選ぶことで二重管理の手間を減らせるでしょう。
これらのデメリットを理解した上で、LMS導入時にはサポート体制や運用の工夫を行い、効果的に活用することが重要です。
LMSの導入がおすすめな企業とは
LMSの導入はeラーニングを活用している場合はもちろん、次のような企業にもおすすめです。
- 社内研修を実施している
- オンライン学習を提供している
- 定期的なテストを行っている
特に社員数が多い場合や全国的に店舗がある企業などは、LMSを活用することで学習や業務を効率化できるでしょう。それぞれ詳しく見ていきましょう。
社内研修を実施している企業
新入社員への研修や役職者ごとの勉強会など、社内研修を実施している企業はLMSの導入がおすすめです。
LMSを導入したeラーニングを活用すれば、それぞれの受講者がどういった学習を行えば良いのかがわかりやすく、管理者側も研修の案内を個別で送る・毎回講師を招くなどの手間が不要となります。
接客マナーやNG対応例などは既存の教材を、自社独自の業務内容は教材を作成するなどして準備方法を分けることで、企業に合った学習教材を準備できるでしょう。
オンライン学習を提供している企業
Web上で知識やスキルを身につけたい方向けにオンライン学習を提供している企業にも、LMSの導入は向いています。
eラーニングの活用のみだと受講者ごとの学習進捗や学習履歴が把握できませんが、LMSを導入すれば個別に学習記録が把握できるでしょう。
管理者側は受講者が何時間勉強したのか・どこまで学習が進んでいるのか・テストの実施有無などを確認でき、チャット機能付きのLMSであれば受講者から相談メッセージを受け付けることも可能です。
チャットでわからない部分を相談できるのは受講者にとっても安心できるポイントであり、講師側もピンポイントに指導しやすくなるでしょう。
定期的なテストがある企業
社内でテストが定期的にある・資格取得のための試験があるなどの場合にもLMSの導入はおすすめです。
LMSの学習管理機能を活用することで受講者の受験履歴や所持している資格を簡単に確認でき、リスト化やグループ分けも手軽に行えます。
テストの作成にワードやパワーポイントを活用している場合は、それらに対応したLMSを導入することで新たな操作方法を覚えることなく、今よりも簡単にテスト教材を作成することが可能です。
また、重要な試験をオンラインで実施する際に、不正行為を防止するための機能が備わったLMSもあります。例えば、カメラによる受講監視や顔認証、AIによるカンニング検知機能を搭載したサービスなら、オンライン試験でも高い公平性と信頼性を確保できるでしょう。
LMSの種類と特徴について
LMSは、その用途や機能、導入方法に応じてさまざまな種類があります。それぞれ、導入の手軽さ、カスタマイズ性、データ管理、コストなどの異なる特徴があり、組織のニーズに合わせて最適なシステムを選ぶことが重要でしょう。
コンテンツ管理に特化したLMSやコミュニケーション機能が強化されたLMSなど、ニーズに合わせて様々なタイプが提供されています。
- オンプレミス型のLMS:企業内のサーバーにインストールされるタイプで、セキュリティ管理やカスタマイズ性が高い特徴があります。
- クラウド型のLMS:インターネット経由でアクセス可能なため、柔軟性があり、導入コストが低く、アップデートやメンテナンスが簡単な点が特徴です。
- モバイル対応のLMS:スマートフォンやタブレットからも学習が可能であり、学習者の利便性を向上させる特徴があります。
LMSは利用用途や教材コンテンツの有無に応じて、以下の3タイプに分類することもできます。
- 社外向けにも利用可能な高機能タイプ:自社社員だけでなく代理店や顧客など社外の人材にも研修を提供したい場合に適したタイプです。決済機能や外部ユーザー管理、ライブ配信・コミュニケーション機能などを備えていれば、社外向けの研修やコンテンツ販売も効率的に行えるでしょう
- 社内向け・自社教材活用タイプ:社内の従業員研修を目的とし、教材コンテンツは自社で用意するケースに適したタイプです。既存のPDFや動画資料をアップロードしてコースを構築し、受講者管理や進捗確認など学習管理の機能が中心となります
- 社内向け・学習コンテンツ提供タイプ:自社の教材だけでは補えない研修ニーズがある場合に適したタイプです。LMSベンダーが用意した数多くのeラーニングコンテンツ(動画講座やコース)が初めから利用でき、幅広いテーマの学習教材を社内研修に取り入れられるでしょう
LMSを導入する際に比較するべき項目

各社LMSを比較する際は、機能・費用・サポート・操作性・導入実績の5つのポイントを押さえましょう。
項目 | 比較ポイント |
---|---|
機能 | LMSを導入する目的に合わせて必要な機能を比較することが重要。自社の教育体制の課題や今後の方向性を考慮し、必要な機能を洗い出す。 |
費用 | LMSの導入・運用費用を比較し、予算内で長期的な運用が可能かを検討する。各社サービスによって費用形態が異なるため、シミュレーションを行う。 |
サポート | LMSの導入・運用に際しては十分なサポートが必要。サポート内容やサポート方法を確認することで、トラブル発生時の柔軟な対応が可能かを確認する。 |
操作性 | LMSの導入・運用にあたっては、操作性にも注目する必要がある。扱いやすく、シンプルな操作性があるシステムを選ぶことで、管理者と利用者双方の負担やストレスを軽減できる。 |
導入実績 | LMSの導入実績を比較することで、自社に最適なLMSを選ぶことができる。ただし、他社の導入実績は参考程度にとどめ、自社の課題を解決できるサービスかどうかを重視する。 |
LMS比較ポイント1:機能
LMSを検討するなら、まず搭載されている機能を比較しましょう。導入目的が明確になると、自社に必要な機能を具体的にイメージできるでしょう。
具体的には、以下の項目を考えましょう。
- 導入後の最終目標は何か
- 現在の教育体制の課題は何か
- 今後の方向性
導入目的が明確になっていれば、必要な機能が明らかになります。
人事部任せにするのではなく、現場マネージャーに対してチームの学習に責任を持たせたいのであれば、現場マネージャーが部下の受講状況を簡単に把握する機能や、受講状況によってコミュニケーションをすぐにとれる機能が必要になります。
また、昨今のトレンドである自律的学習を促したいのであれば、自発的に学習コースを自由に選んで学習できるような機能が必要となるでしょう。
このように、LMSの導入目的を明らかにすると、必要な機能が分かり、自社に最適なサービスを選べるようになります。
なお、社員以外のユーザーにも研修コンテンツを提供する予定がある場合は、外部ユーザー向けのアクセス制御や決済機能などが備わっているか確認しましょう。また、自社で教材を十分に用意できない場合は、あらかじめ豊富な標準コンテンツを利用できるサービスを選ぶと効果的です。
LMS比較ポイント2:費用
各社サービスの導入・運用費用を比較しましょう。予算内で導入、管理・メンテナンスが継続できるサービスを選ばないと、長期的な運用が難しいからです。
各社LMSで提供されるサービスによる費用形態が異なるため、導入のシミュレーションをしましょう。
また、クラウド型サービスなら無料トライアルもあるため、試しに利用する方法もあります。費用や機能や操作性の検討もできるため、導入後の費用についてより具体的なイメージを持てるでしょう。
LMS比較ポイント3:サポート
導入や管理・メンテナンスをスムーズに行うためにも、十分なサポート体制が整っているかを確認しましょう。
特にLMSを長期的に運用するならサポート体制が充実していないと、トラブルに柔軟な対応ができません。そこで、以下項目がサポート内容に含まれているかを確認すると良いでしょう。
- 機能や操作方法の問い合わせ対応
- 導入から実装までのレクチャー(初期セットアップ支援)
- メンテナンスやトラブル時の迅速な対応
また、サポートを受ける手段についても確認しましょう。特に電話サポートがあると、迅速にトラブル発生時に素早く相談ができ、メールやチャットのように返信を待つ必要もありません。
LMS比較ポイント4:操作性
LMSを導入するなら操作性についても比較しましょう。
操作しやすいシステムなら利用者の負担を大幅に軽減できます。ポイントは、ITリテラシーのない人でも簡単に使えるシンプルな操作性であることです。
例えば、管理者はLMSの管理・メンテナンス、受講者は教材の利用のために日々システムを使うことになります。操作性が複雑なシステムだと、管理や受講が煩雑になりモチベーションを下げる原因になるでしょう。反対に扱いやすいシステムなら、利用者の負担やストレスを軽減できます。
このように操作性がシンプルで使いやすいシステムであることは、その後の定着率や学習継続にも影響するのです。
クラウド型なら無料トライアルを提供しているサービスもあるため、実際に試用して使い勝手を確認してみるのも良いでしょう。
LMS比較ポイント5:導入実績
各社の導入実績を比較することも自社に最適なLMSを選ぶポイントです。
確認項目は、以下3点です。
- 導入企業数
- 利用者数(ユーザー数)
- 利用企業の事例
但し、他の導入企業がいかに著名であったとしても、他者と自社では抱えている課題や社員の状況は異なります。あくまで他社実績は参考程度にとどめ、自社の課題を解決しうるサービスかどうかという視点で比較すると良いでしょう。
LMSの選び方と導入方法
ここではLMSの選び方と導入方法について説明します。
LMSの選び方(続き)
まず、導入の目的を明確にし、使いやすさや必要な機能を確認します。例えば、eラーニングのコース作成や配信、進捗管理、評価やレポート機能などが必要か、従業員や学習者が簡単に操作できる直感的なインターフェースやカスタマイズ性があるかどうか、スマートフォンやタブレットなど、さまざまなデバイスに対応しているかは大事なポイントです。
個人情報保護やデータのバックアップなどセキュリティ面の確認、LMSの導入にかかるコストやサポート体制も見逃せません。ベンダーからのサポートやトレーニングの提供、将来的なアップデートやカスタマイズの可能性なども確認しておくことが重要でしょう。
導入方法
LMSの導入は、以下のステップで進めるのが一般的です。
まず、導入の目的と必要な機能を明確にし、どのような学習体験を提供するかを決定します。
次に、使いやすさや機能、コスト、カスタマイズ性を考慮して、要件に合ったLMSを選定します。選んだシステムを自社のニーズに合わせて設定し、必要に応じてカスタマイズを行った後、学習教材をLMSにアップロードします。
続いて、学習者や管理者などのユーザーを登録し、権限を割り当てたら、テスト運用を実施してフィードバックを得て、システムの調整を行います。
最後に、正式に運用を開始し、学習者や管理者がスムーズに利用できるよう、社内のサポート体制を整えます。
LMSの導入は、効果的な学習環境を実現するための重要なステップです。適切な準備と計画を行うことで、スムーズな導入と運用が可能となるでしょう。
おすすめLMSの比較10選

この章では、実際に主要なLMSについて特徴や機能を比較しながらご紹介します。各社の強みや特徴を理解し、自社に最適なサービスを見極めるための参考にしてください。
おすすめLMS比較1:Learn365(旧LMS365)
Learn365(旧LMS365)はMicrosoft SharePoint Online上で動作するLMSです。
特徴は、以下の通りです。
- Microsoft365上で稼働できる
- Microsoft Teamsと連動できる
- eラーニングと実際の研修やウェビナーとの掛け合わせができる
Microsoft365上で稼働できるため、普段から使い慣れたWord、Excel、PowerPointなどのツールを活用し、簡単に教材作成とアップロードができます。教材作成やリリース後の追加・修正の負担を大幅に軽減できるでしょう。
また、Microsoft Teamsと連携させることも可能です。そのため、上司部下間や同僚間、講師・受講者間でコミュニケーションを取り合いながら学習を進めていくことも容易です。受講者にとっても学習へのモチベーションを維持しやすく、結果として学習効果を高められるでしょう。
その他、Learn365(旧LMS365)なら、eラーニングと実際の研修やウェビナーとの掛け合わせができます。
例えば、実際の研修(集合研修)やウェビナーを録画しておき、eラーニングの学習教材と組み合わせることで、一つの学習コースにまとめて管理ができます。そのため、他社にはない新たな研修スタイルの確立もできるでしょう。
おすすめLMS比較2:manebi eラーニング
manebi eラーニングの特徴は、以下の通りです。
- 6,600以上の教材からプログラムを選定・展開
- IDの有効・無効切り替えで有効ID数分だけの従量課金制
- 安心のカスタマーサポート付き
支払い方法は、利用者数に応じて決まる従量課金制です。そのため、受講者が少なく期間が短い場合は、費用を抑えて利用できます。
導入時から運用までサポートしてもらえるため、初めてでも安心して利用できます。
おすすめLMS比較3:KnowledgeC@fe
KnowledgeC@feの特徴は、以下の通りです。
- 人材育成会社による教材作成支援サービス
- 強固なセキュリティ管理
人材育成会社である富士通ラーニングメディアが開発したプラットフォームです。
人材育成企業としてのノウハウを最大限生かした教材を作成するとともに、研修運営実績をもとに専任部隊のサポートをしてくれます。システムだけでなく、教育に関する知識に自信がない場合でも安心して導入できるでしょう。
また、強固なセキュリティ環境で大規模ユーザにも安定したサービスを供給してくれます。
おすすめLMS比較4:Aircourse
Aircourseの特徴は、以下の通りです。
- 1人あたり月額200円から利用可能
- オリジナルコースが簡単に作成可能
- 受講状況の見える化(レポート機能)
Aircourseは1人あたり月額200円から利用でき、動画教材が見放題の従量課金制サービスです。他社と比べて安価に始められ、利用者数の変更も簡単にできるため、コストを徹底的に抑えたい方におすすめです。
また、サービス内容も充実しています。
例えば、オリジナルコース作成機能があり、教材を作ったことがない方でも簡単にコンテンツを制作できます。動画、テスト、アンケートなど様々な形式に対応しているため、自社に最適化されたコースやコンテンツ制作ができるでしょう。
おすすめLMS比較5:学び~と
学び~との特徴は、以下の通りです。
- 見える化されたマイページ機能
- 多言語の切り替えに標準対応
- サポート体制が充実
マイページのレイアウトは、管理者・受講者双方にとって必要な情報に最短でアクセスできるよう整理・集約されています。受講者は自身の学習履歴を、管理者は全体の履歴やアクセスログ・使用容量などを即時に確認できるため、操作にストレスを感じることはありません。
また、多言語の切り替えに標準対応しているため、外国籍社員が多いグローバル企業でも導入しやすいメリットがあります。
サポート体制についても、教材の内容やシステムの使い方、受講中に起きたトラブルなど幅広く対応してもらえるため、安心して運用できるでしょう。
おすすめLMS比較6:UMU
UMUの特徴は、以下の通りです。
- 双方向・参加型のインタラクティブ学習環境
- 最新技術(AI等)の積極的導入
- 研修による学びを一括管理可能
クイズ・コメント・録音・動画提出など、多彩な形式で学習に参加可能です。受け身にならず、双方向・参加型の研修環境によって、これまで以上に学びを深められるでしょう。
最新技術の導入で学習効果をさらに高められます。例えば、AIによるリアルタイムフィードバックとパフォーマンス分析により、受講者は自らのパフォーマンスを確認し、改善点を把握することができます。また、自動採点とコンテンツ作成支援により、講師の採点負担を軽減し、迅速なフィードバックが可能となるでしょう。
おすすめLMS比較7:Schoo
Schooの特徴は、以下の通りです。
- 動画数9,000本以上、各業界の第一人者や専門家が講師を務める教材を提供
- 200以上の研修テンプレートを保有
- 365日ライブ授業を配信
動画教材は、各業界における第一人者や専門家を講師として起用しているため、信頼性のある最新知識を学び続けられます。また、200種類以上の研修テンプレートが用意されているため、コンテンツ選びに迷う心配はありません。
レポート提出機能を活用すると、受講者の進捗状況や理解度を詳細に把握できるため、管理者による学習管理の効率化も図れるでしょう。
おすすめLMS比較8:CAREERSHIP
CAREERSHIPの特徴は、以下の通りです。
- 研修に関する業務の効率化を簡単に実現
- スキル管理システム搭載
- 学習効果を高める社内SNSサービス連携
研修に関する業務の効率化が可能です。
例えば、受講者に対して研修の案内メールを一括送信したり、研修データをCSVエクスポートできたりするため、連絡業務の簡略化やデータ集計の自動化が図れます。研修管理にかかる手間を大幅に削減できるため、より教材や研修プログラムの充実に注力できるでしょう。
また、スキル管理システムも充実しています。職種別・職能別など様々な視点で習得すべきスキルを体系化し、習得状況や評価を一元管理できます。そのため、戦略的なタレントマネジメントや人材育成を実現できるでしょう。
社内SNSと連携すると、研修後のアウトプット共有や振り返りなど、従業員同士の交流を通して学びを深める機会も得られます。
おすすめLMS比較9:KnowledgeDeliver
KnowledgeDeliverの特徴は、以下の通りです。
- 一連の教育プロセスをワンストップで実現
- 導入後すぐに運用開始できる即効性
- 充実したサポート体制
また、「作成」「学習」「運用管理」機能を標準搭載しているため、追加で別のツールを用意する必要がなく、導入後すぐに利用を開始できます。管理・受講に関するサポートセンターが設置されており、電話やメールで相談できるため、初めてLMSを導入する方でも安心して利用できるでしょう。
おすすめLMS比較10:Teachme Biz
Teachme Bizの特徴は、以下の通りです。
- 誰でも簡単に教材作成ができるテンプレート機能
- 作成した教材の活用状況をモニタリングできる機能
誰でも簡単に教材を作成できるテンプレートが用意されています。基本的にはテンプレートに文字や画像を当てはめるだけで、受講者が理解しやすいようデザインされた教材を作成可能です。画像編集やマニュアル作成のステップ分割もできるため、様々な教材作成ニーズに対応できるでしょう。
また、作成した教材が実際に活用されているかどうか、アクセスログをもとに分析できます。そのため、教材の改善すべき点や課題を明確化でき、受講者のニーズ分析も簡単に行えるでしょう。
LMSを比較して適したものを選ぼう
以上、LMSの基礎知識からおすすめ10選について詳しく解説しました。要点を以下にまとめます。
- eラーニングを効果的に運用するには、LMS(学習管理システム)が重要なシステムである
- MSの普及により、オンライン研修の進捗管理や成果測定が容易になった
- LMSの主な機能には「学習教材の配信」「学習管理」「マルチデバイス対応」などがある
- 各社のLMSを比較検討する際は、機能・費用・サポート・操作性・導入実績など様々な視点から自社のニーズに合致するか確認することが重要
各社LMSで提供される機能や特徴は多種多様です。そこで大切になるのは、自社の研修目的を達成するために必要な機能が揃ったサービスかどうかという点でしょう。
ぜひ本記事でご紹介した比較ポイントやサービスの特徴を踏まえて、自社に最適なLMSを選定する際の参考にしてください。
eラーニングシステムを導入するなら「Learn365(旧LMS365)」
eラーニングシステムを導入するなら「Learn365(旧LMS365)」がおすすめです。
導入するメリットは、以下の3つです。
- 導入が簡単
- 簡単にコンテンツを作成・配信・管理できる
- Microsoft365上で稼働する唯一のLMS
LMSの導入する企業にとって最も不安なのが、システムの構築と運用管理ではないでしょうか?
Learn365(旧LMS365)なら新たにサーバーを用意する必要はなく、既存システム(Microsoft365)にインストールをするだけなので簡単に導入できて、セキュリティ面も安心できます。
Word、Excelをはじめ、様々なファイル形式に対応しているため、従来から慣れ親しんだツールでコンテンツの作成や配信、管理ができます。そのため、導入後に操作がわからないという利用者や管理者のストレスは大幅に軽減されるでしょう。
Learn365(旧LMS365)なら導入前後のストレスを感じず、簡単に学習システムを構築できますので、この機会にぜひご利用ください。
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