eラーニングシステム導入事例10選!活用法や選ぶ際の注意点を解説

eラーニングシステムについて関心がある方は、導入効果が気になるのではないでしょうか?

導入事例を見ることで、自社に最適なサービスの選定や現場での具体的な活用法について学べます。

そこでこの記事では、導入事例を用いて、以下の内容を詳しく解説します。

  • eラーニングシステムの基礎知識
  • 活用法・導入する際の注意点
  • 導入事例10選

導入前にこれらを理解すると、数あるサービスの中から自社にとって最適なeラーニングシステムが選べます。また、導入後の活用法をイメージしたり、自社でアイディアを出し合ったりする機会にもなるでしょう。

最後まで読み、この記事で解説した内容を参考にしていただけると幸いです。


eラーニングシステムとは何か?

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この章では、eラーニングシステムの基礎知識について、以下3点を解説します。

  • eラーニングシステムの基本機能
  • eラーニングシステムを導入するメリット
  • eラーニングシステムを導入するデメリット

eラーニングシステムのメリット・デメリットを理解し、導入の必要性を検討できるようになりましょう。

eラーニングシステムの基本機能

eラーニングシステムの基本機能は「受講者側」「企業側」に分けて考えます。

受講者側の機能は、以下の通りです。

eラーニングシステムを導入すると、受講者は自身の学習状況の把握やモチベーションの維持・向上ができます。例えば、テスト機能で現在の学習到達度の確認ができたり、掲示板やチャット機能で他の受講者とコミュニケーションを取ったりしながらモチベーションの維持もできるでしょう。

企業側の機能は、以下の通りです。

  • 学習管理
  • 教材の作成
  • テスト・アンケート

企業は受講者の進捗状況をリアルタイムで把握でき、必要に応じてカリキュラムの修正やメッセージで学習を促すことができます。また、自社独自の教材を作成したり、テスト・アンケートを基に課題を把握したりして、受講者により効果的な学習の機会を提供できます。

eラーニングシステムを導入するメリット

eラーニングシステムを導入するメリットは、以下の3つです。

  • 受講者の管理がしやすい
  • 研修コストを軽減できる
  • 教材のアップグレードがしやすい

eラーニングだけだと受講者へ教材の提供はできますが、進捗状況は把握できません。一方、eラーニングシステムまで導入した場合は、受講者ごとの進捗状況をリアルタイムで把握でき、個々の状況に合わせた学習カリキュラムの検討ができます。

また研修コストや教材のアップグレードがしやすい点においても、eラーニングシステムを導入するメリットは十分あると言えます。

オンライン学習であるため、研修会場の確保も不要です。資料の追加修正も簡単にできることから、研修費の大幅な削減が期待できるでしょう。

このようにeラーニングシステムを導入すると様々なメリットがあります。

eラーニングシステムを導入するデメリット

eラーニングシステムを導入するデメリットは、以下の3つです。

  • 環境に左右される
  • 実技研修ができない
  • 初期費用や教材作成の手間がかかる

eラーニングシステムは利用場所の通信状況に依存するデメリットがあります。またeラーニングシステムを利用するなら、インターネット環境が必須です。そのため、スマートフォンからのアクセス許可や教材のDVD化によるオフライン学習の対応なども検討しておく必要があります。

実技研修についてもオンライン学習という特徴から難しいでしょう。そのため、実技のみ集合研修をしたり、テスト機能の活用で知識の定着を促したりすると良いでしょう。

導入費用や教材作成に手間がかかるのもデメリットです。既製品だけで学習内容が満たせない場合、新たに教材を作らなければいけません。そのため、導入費用に加えて維持費も必要になるでしょう。

このようにeラーニングシステムのデメリットも理解した上で、導入の検討をすると良いでしょう。


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eラーニングシステムの3つの活用法

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eラーニングシステムの活用法は、以下の3つです。

  1. 社内研修
  2. 情報の共有化
  3. 受講者の能力や意見の管理

具体的な活用法をイメージするための参考にしてください。

活用法1:社内研修

近年、eラーニングで内定者や新入社員に対して研修をする企業が増えました。

内定者や新入社員が即戦力になることは、企業成長の大きな後押しとなります。eラーニングなら業務内容や業界の基礎知識、社会人としてのマナーを早いうちから教育することが可能です。

特に大企業は内定者の数が多く、個別の研修が難しいという課題があります。eラーニングシステムを導入すると、学習状況の一括管理や教育内容の統一もできるため、効果的かつ効率的な研修が行えるメリットがあるでしょう。

活用法2:情報の共有化

eラーニングシステムを活用すると社内での情報共有ができます。

例えば、新たな社内制度や作業マニュアルの導入を動画教材として配信し、社員全員に周知できます。動画教材なら繰返し閲覧ができるため、一度で覚える必要はありません。都度振り返りながら、教材通りに作業を進めることもできるため、知識の定着も促せます。

また受講は場所や時間に縛られません。全国各地の支店社員にリアルタイムで情報共有もできます。同じ教材で研修内容の統一もでき、受講者ごとの進捗状況もデータ化できます。

活用法3:受講者の能力や意見の管理

受講者の能力や意見の集計をするために、eラーニングシステムを活用する方法もあります。

多くのeラーニングシステムには以下の機能が備わっています。

  • 学習進捗状況の把握
  • テスト
  • アンケート

学習の進捗状況はリアルタイムでデータ化され、テスト機能により受講者ごとの能力を的確に把握することが可能です。

また、アンケート集計で受講者の意見を分析し、システム自体の改善もできます。支店など離れた場所で働く社員の意見も集計できるため、企業全体の底上げにも繋がります。自動集計機能を活用すると、アンケート集計の負担も大幅に軽減できるでしょう。

eラーニングシステムを導入する際の注意点

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eラーニングシステムを導入する際の注意点は、以下の2つです。

  • 導入する目的を明確にする
  • 受講者のモチベーションを維持する

これらの注意点を理解しておくと、導入前に具体的な対策を考えられるので、ぜひ参考にしてください。

導入する目的を明確にする

eラーニングシステムの導入を検討中なら、導入目的を明確にしましょう。

eラーニングシステムには様々な種類があるため、導入目的が明確でないと、どのような教材や機能が必要になるかを検討できないからです。また、各社サービスの機能をどのように活用すべきか具体的なイメージを持てません。

そこで、以下の2つを明確にしましょう。

  • どんな目的を達成するために導入するのか?
  • 目的を達成するために必要なeラーニングシステムの機能は何か?

導入目的を明確にして、自社に最適なeラーニングシステムを選べるようになりましょう。

受講者のモチベーションを維持する

eラーニングシステム導入前に、受講者のモチベーションを維持できるかを考えておく必要があります。

例えば、操作性や学習教材の質は、モチベーションに影響します。

従来の集合研修とは異なり、受講環境は個々に依存します。そのため受講を強制することはできず、個人の環境次第でモチベーションは変わってしまうでしょう。

操作性が難しいと、eラーニングシステムを活用することが億劫になります。また学習教材の質が悪く更新頻度が少ないと、導入による学習効果が得られない危険性もあるのです。

そのため、操作性がシンプルかつ教材が目的を達成できるサービスを導入し、受講者のモチベーションを維持・向上させる必要があります。

eラーニングシステムの導入事例10選

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この章では、eラーニングシステムの導入事例10選について紹介します。

実際の事例から活用法について学べますので、ぜひご活用ください。
(一般に公開されているLMSの導入事例を含みます。Learn365(旧LMS365)の導入事例はこちらのページで紹介しております。)

導入事例1:T社(建設業:2,000〜3,000人)

大手建設N社は、以下の課題からLearn365(旧LMS365)(eラーニングシステム)を導入しました。

  • 研修自体が目的となっている
  • 満足度の高い研修が行えていない
  • 学習効果がその場限り

またLearn365(旧LMS365)を選んだ理由は「Microsoft Officeと連携できるため、使い慣れたツールを利用
できる」「グループコミュニティ機能が利用できる」です。

一過性ではなく、継続的に効果を実感できる研修にしたいとT社は考えました。そこで、これらの機能を活用して、以下の取組を行いました。

  • 研修内容を検討するための社員アンケート調査
  • Office365のShare Point Online上にグループコミュニティを作成

Learn365(旧LMS365)でeラーニングや動画を活用した研修を実施。研修後のアンケートを基に、動画研修を短くしたり、操作マニュアルの設置をしたりするなど、アップデートをしました。その効果もあり、研修に対する満足度は2年目の方が良くなりました。

またグループコミュニティを作成し、必要な情報提供や課題提出ができるように環境調整も実施。このことにより、働く場所が違う社員同士でも情報共有できるようになりました。

導入事例2:T社(製造業:71,000〜72,000人)

従来の「受動型」教育である集合研修から、自学自習・現場OJT主体の「能動型」教育にシフトし、効果的・効率的・魅力的な教育を実現したいと考え、eラーニングシステムを導入したT社。

T社は製造業であるため、現場で活かせるスキルを強化する必要がありました。そこで、現場で使用中のスキルチェックシートをeラーニングシステムに取り込み、研修効果と現場スキルを同時に評価できるようにしたのです。

そのことにより、研修と現場スキルをリンクさせて学習でき、自学自習・現場OJT主体の能動型教育を実現しました。

導入事例3:A社(製造業:3,000〜4,000人)

3200人の社員を抱えるA社は、eラーニング導入後に月間500PVしかアクセスされない課題がありました。そこでeラーニングシステムを導入。

導入後に受講者ごとに最適な教材のデリバリー化や企業主体で社員一人ひとりを管理していくシステム構築をしました。また社員のニーズを考慮した計画的な情報発信や研修参加のための資格試験の導入など、これまでにないeラーニングの活用法で月間6,000PVを達成しました。

導入事例4:S社(製造業:24,000〜25,000人)

S社では、新入社員向けの集合研修の新しい手段としてeラーニングシステムを導入。

人事担当者と新入社員が交流できるプラットフォームとして活用することで、社員間のコミュニケーション創出の機会を提供できました。また研修で理解した内容を記入してもらう学習ワークシートを利用し、自分のペースで学びを深め、アウトプットするサポートをしました。

導入事例5:S社(情報・通信業:10〜50人)

中学生、高校生のための学習サービスを提供するS社では、短期間で効果的な教材を準備するためにeラーニングシステムの導入をしました。

高品質な教材の制作を短期間で実現できたことに加えて、スマートフォンやPC、タブレット端末など様々な学習環境にマルチに対応できる学習スタイルを確立できました。

また、サービス提供会社に教材制作スケジュールを管理してもらい、目的が確実に達成できる環境を作れたことも導入が成功したポイントと言えます。

導入事例6:K社(製造業:25,000〜26,000人)

K社では、個別教育で各社員の学習の質を高めることを目的に、eラーニングシステムを導入しました。

「学習の進捗状況」「修了率と学習速度の相関関係」などの定量データ分析を実施し、自社独自の研修方法を確立しました。これらデータを基盤に内定・新入社員研修、現社員のスキルアップ研修に反映し、受講者ごとの学習の質を向上させています。

また研修のオンライン化により、研修会場の人数制限や移動時間から解放され、幅広い学習スタイルや研修時間の効率化の実現もできました。

導入事例7:K社(製造業:400〜500人)

K社は、自社研修の教育計画の見直しや強化目的でeラーニングシステムを導入しました。

既存の研修サービスに加えてeラーニングシステムを導入することで、不足していた教育内容の補充や強化。また利用した分だけ支払う従量課金制で導入したため、基本使用料が不要であり、固定費の削減も実現できました。

今後は新入社員以外の研修についても、教育パッケージを制作予定とのこと。

導入事例8:K社(販売業:20,000〜21,000人)

K社は、アルバイトを含む20,000人の従業員に対して同じレベルで漏れなく教育することが難しいという課題がありました。そのため、教育体制の拡充目的でeラーニングシステムを導入。

従来使用していた文字中心の業務マニュアルを見直し、画像や動画が中心の学習教材で教育することで、受講者が理解しやすく知識の定着を促しました。

また研修状況をリアルタイムで把握して、個別フォローアップも実施した結果、毎年実施する正社員登用試験の一発合格率が昨年と比べて90→98%に上昇しました。

導入事例9:O社(不動産・建設業:1,000〜1,100人)

O社では、部署ごとに違う研修システムの運用をしており、統一した教育体制が整っていない課題がありました。そこで、集合研修の振り返り、テストの運用や研修システムの一元化を目的にeラーニングシステムを導入しました。

eラーニングシステム導入後は、システム面の管理・運用はICTソリューション課が、技術研修直後のアンケートは技術推進課が担当するなどの分業が徹底され、教育体制の確立ができました。また、部署ごとに従業員が研修システムを使い分ける負担も解消できました。

導入事例10:Y社(建設工事業:10〜20人)

工場の計装工事事業を展開するY社は、少数精鋭に加えて24時間稼働し続ける石油プラント業務であるため、社員全員が一堂に会し研修することが難しい課題がありました。

特に工場勤務は危険を伴うことから「安全教育」に関する研修は全授業員の受講を目標に設定。eラーニングシステムを導入することで、全従業員が共通の内容で情報共有ができるようになりました。

また自社コンテンツの作成により、安全教育以外にも経営計画の周知、個々人の目標管理など様々な研修の実現もできました。

まとめ: 導入事例を参考にしてeラーニングシステムの導入を検討しよう

以上、eラーニングシステムの活用法や具体的な導入事例について解説しました。重要な活用法を以下にまとめます。

  • 社内研修
  • 情報の共有化
  • 受講者の能力や意見の管理

学習状況の一括管理や教育内容の統一で効果的な社内研修を行うことができます。また、コミュニティを活用することで、受講者同士の情報共有ができ、テストやアンケート機能を活用すると受講者の能力や意見の管理も実現できます。

eラーニングシステムを効果的に活用するには、導入目的を明確にしておくことが重要です。紹介した導入事例では、各社目的を達成するために様々な方法でeラーニングシステムを活用していました。

学習効果の高い研修で、社員や企業の生産性を高めたいとお考えの方は、eラーニングシステムの導入を検討しましょう。

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監修者

三上 晃潤

三上 晃潤(株式会社ソフィア 事業開発部 リーダー)

人事部、広報部、経営企画部、情報システム部を中心に、eラーニングシステムを活用した課題解決の提案やLearn365(旧LMS365)の導入支援を行う。最大手コンビニチェーンや最大手商社等の窓口を担当し、年間25,000ライセンス以上の販売実績を持つ。

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