失敗しない研修計画の立て方を6ステップで解説!LMSの活用方法も合わせて紹介

組織や企業において、研修は従業員のスキルアップや業務の効率化を行ううえで重要です。

よりよい研修を実施することができれば、従業員が高いパフォーマンスを発揮し、企業の業績に貢献することが期待できます。研修をよりよいものにするためには、準備段階である研修計画をしっかりと立てることが大切です。

この記事では、研修計画の立て方や失敗しないためのポイント、研修におすすめのツールなどについて詳しく解説していきます。


研修計画には3つの種類がある

training-plan-kinds

企業にとって研修は、社員のスキルアップや業務の改善につながるため、非常に重要です。

効果的な研修を実施するためには、研修計画を立てる必要があります。研修計画を立てる際に意識すべきことは、組織や企業の目的や戦略によって異なります。

まずは研修計画の3つの種類について解説いたします。

組織全体で取り組む研修計画

組織全体で取り組む研修には、全社研修や勤続年数に分けて実施する階層別研修が含まれます。

具体的には、全社員に求められるコンプライアンスなどの内容の全社研修、勤続年数や役職ごとに必要なスキルについての研修や、部署や職種ごとに必要なスキル研修などです。

これらの研修は、組織全体でスキルアップを目指すために行われるものであり、社員全員が受講するという前提で計画されます。

組織全体で取り組む研修計画では、社員のスキルアップに加え、部署間の情報共有やコミュニケーションの促進などの効果も期待できます。

また、全社員が同じ内容の研修を受けることで、企業文化の共有や一体感の醸成にもつながるでしょう。

特定の対象者を育成する研修計画

特定の対象者を育成する研修は、もう少し育成対象を絞り、明確な目的をもって研修が行われます。特定の対象者を育成する研修計画には、新入社員研修やリーダー育成研修、中途社員研修などがあります。

新入社員研修は、入社後すぐに受講し、企業文化や基本的な業務内容、社会人としてのマナーなどを学びます。

リーダー育成研修は、将来的にリーダーとしてのポジションを担う人材を育成するための研修で、マネジメントやコミュニケーションなど、リーダーに必要なスキルを磨くことが目的です。

中途社員研修は、新しい業務内容の把握や企業文化にすぐに馴染めるよう、早期に必要な知識やスキルを習得するための研修です。

それぞれの研修に合わせて、受講対象者や研修内容、期間などが異なる点に注意しましょう。

関連記事:管理職研修の必要性や目的、注意点を解説!LMSとの組み合わせも紹介

特定のテーマを学習する研修計画

特定のテーマを学習する研修計画では、ある特定のテーマについての知識やスキルを身に付けることが目的となります。

例えば、コミュニケーション研修やハラスメント防止研修などが挙げられます。このような研修は、組織全体での取り組みよりも、特定のグループや部署のメンバーを対象とする場合が多いです。

コミュニケーション研修では、コミュニケーションの基礎的なスキルや、上手なコミュニケーションを行うためのテクニックを学ぶことができます。

また、ハラスメント防止研修では、ハラスメントの定義や、ハラスメントを防止するための具体的な方法を学ぶことができます。


オンライン学習の環境を構築するならLMS365

Microsoft365上で稼働する唯一のLMS「LMS365」は、WordやExcel・PowerPointなどの 慣れ親しんだツールで教材コンテンツを作成することができるため、ストレスなく簡単に導入を進めることができます。 初期費用無料キャンペーンや30日間の無料デモサイト体験を実施しておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください!

研修計画の立て方とは?

training-plan-how-to

研修計画を立てることは、組織の発展や従業員の能力向上につながる重要な課題です。しかし、研修計画を立てる際には、何から始めればよいか迷ってしまうこともあるかもしれません。

そこで、次に研修計画の立て方について解説します。

研修計画を立てるためのステップや、失敗しないためのポイント、効果的な研修を実施するためのツールなどをご紹介します。是非参考にして、効果的な研修計画の立て方を学んでいただければ幸いです。

ステップ①:予算の算出と確保

研修計画の立て方とは、まず予算の算出と確保が必要です。対象者は誰にするのかを具体的に決めることが重要です。

また、対象者の決め方は、ポジションやキャリアパス、能力、年齢などを考慮しなければなりません。

研修業者や現場スタッフを活用する場合は、関係者との打ち合わせが必要になることもあります。
予算の決定には、研修期間や研修内容、参加人数、会場費用、講師費用、教材費用などを考慮して算出することが重要です。

予算の確保は、経営陣や人事部門との調整が必要になることもあります。

ステップ②:研修方法の決定

研修計画の立て方の2つ目のステップは、研修方法の決定です。

具体的な計画を立てることが重要です。その際、研修内容や方法、日程、場所、費用、評価方法など、具体的な要素を考慮する必要があります。

研修方法の決定を行う際には、5W1Hに当てはめると良いでしょう。

つまり、Who(誰が対象か)、What(何を学ぶか)、When(いつ実施するか)、Where(どこで実施するか)、Why(なぜ必要か)、How(どのように実施するか)について、明確にすることが大切です。これによって、研修計画を進める上での目標や方向性が明確になり、計画の推進がスムーズになります。

ステップ③:対象者の決定

次に研修を受ける対象者を具体的に決めます。

まずは、研修の目的や内容に合わせて、どの職種や役職の社員が受講すべきかを考えます。また、社員のレベルやスキル、経験などにも配慮し、研修を受けるべき社員を決定します。

研修が効果的に行われるためには、対象者を明確に決定することが非常に重要です。研修対象者を決める際には、役職や職種だけでなく、業務内容や目標、課題、社員の希望なども考慮することが大切です。

ステップ④:スケジュールの調整と告知

研修の日程調整と告知が必要です。
まず、研修日程は、できるだけ多くの人が参加できるようなスケジュール調整が必要です。
具体的には、出張や休暇の申請、プロジェクトスケジュールなどを事前に把握し、調整する必要があります。
また、研修内容が固まったら、対象者に告知することも重要です。研修に参加する必要がある人には、日程、場所、参加方法、研修内容などを明確に伝えることが必要です。告知の方法は、社内ポータルやメールなどを使うことが一般的です。

ステップ⑤:研修の実施

研修計画を立てたら準備をして研修を実施します。

研修を実施する前の準備として、研修の実施までの流れを細かく決めておき、シミュレーションをしておくことが大切です。

参加者の人数やスケジュール、場所など、実施に必要な条件をあらかじめ整理し、スムーズな進行を目指しましょう。また、研修の実施にあたっては、参加者への説明や教材の準備など、多くの準備が必要です。それらを事前に確認し、準備を十分に行っておくことが重要です。

ステップ⑥:効果測定

研修を実施し終えたら、研修を改善しよりよい効果を得るために効果測定を行います。

効果測定は、研修の成果がどの程度出たかを把握するために重要です。研修前と研修後の調査を行い、研修の効果を数値化することで、次の研修に活かせるようにしておくことができます。

具体的には、研修前後のアンケート調査や実技試験、業務成果などで効果を測定することができます。

研修内容によっては、実施から一定期間が経ってから効果測定を行うこともあります。効果測定の結果をもとに、研修計画の見直しや改善を行うことが大切です。

研修計画で失敗しないためには?

training-plan-points

企業の成長や発展に研修が欠かせないことは明確です。しかし、計画を立てても実行できず、期待した効果が得られなかったという経験をしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。

そこで、研修計画で失敗しないためにはどのようなポイントに注意すべきか、いくつかのアイデアをご紹介します。

研修の目的や内容、対象者の選定など、計画をしっかりと立てることはもちろん大切ですが、それだけでは研修が成功するとは限りません。

研修計画で失敗しないためのポイントについて詳しく解説します。

目的を明確にしておく

研修計画を立てる際には、目的を明確にすることが大切です。

研修の目的は、従業員の能力向上や業務改善、組織全体の成長など、多岐にわたります。しかし、目的が曖昧なまま研修を実施しても、本来得られるべき成果が得られないことがあります。

そこで、研修を行う目的を明確にすることが重要となります。研修の目的を定めるためには、まず、業務についての研修なのか、倫理規範についての研修なのか、研修のゴールによって研修で重点を置く内容が変わることを理解する必要があります。

例えば、業務についての研修を実施する場合は、業務プロセスの理解や改善を目的とすることが多いでしょう。一方、倫理規範についての研修を行う場合は、企業の社会的責任や法令遵守など、企業としての社会的な役割を果たすための教育を目的とすることが一般的です。

目的を明確にすることで、研修の内容や実施方法を適切に設計することができます。また、研修の効果を測定するためにも、目的が明確であることは重要です。研修計画を立てる際には、まず目的を明確にすることから始めましょう。

実践を意識した内容を盛り込む

研修計画を立てる際、研修内容が実践的かどうかを意識することは非常に重要です。研修を受けた従業員が、その後の業務に直接役立てることができるような内容を盛り込むことが必要です。

研修の目的は企業が経営目標を達成するための人材を育成することです。そのため、研修で学んだことを現場に戻って実践できることが求められます。研修内容を実践的なものにすることで、従業員のスキルアップはもちろん、業務の効率化や品質向上にもつながります。

逆に、研修で学習した内容が現場で活かせなければ、研修を受けたことが従業員にとって無駄になってしまいます。そのため、研修計画を立てる際には、研修の目的に合わせて実践的な内容を選択することが大切です。

モチベーションを保つ工夫を取り入れる

研修計画を成功させるためには、研修参加者のモチベーションを保つことが非常に重要です。

研修参加者のモチベーションが下がると、研修の効果も下がってしまう可能性があります。参加者は、普段の業務とは異なる場所で、新しい知識やスキルを学ぶことが期待されています。しかし、研修がつまらなかったり、難しかったりすると、参加者のモチベーションが低下してしまうことがあります。

研修の効果を最大化するためには、参加者が学習しやすい環境や、達成感を得られる内容などの工夫が必要です。具体的には、研修内容を参加者に合わせてカスタマイズすることが大切です。

参加者が関心を持ち、研修を通じて自分の仕事に役立つ内容にすることで、モチベーションを維持しつつ研修を受講することができます。

関連記事:社員のモチベーションを高める研修とは?目的や流れ、LMSを活用する方法を紹介

対象者の区分けを明確に行う

研修計画で成功するためには、対象者を明確に区分することが大切です。

研修に参加する人たちは、役職や研修テーマによって異なるレベルの知識やスキルを持っている可能性があります。そのため、参加者の区分けを明確に行うことが必要です。役職や研修テーマに応じた研修内容やアプローチを提供することで、参加者のモチベーションを高めることができます。

また、研修計画を立てる前に、参加者のニーズや要望を調査することも重要です。研修を受ける側が求める内容や学びたいことを把握することで、研修の効果を最大限に引き出すことができます。

以上のように、対象者を明確に区分し、参加者のニーズや要望に合わせた研修計画を立てることが、研修計画で失敗しないための重要なポイントとなります。

外部委託も検討する

研修計画で失敗しないためには、外部委託を検討することも重要です。

研修計画や実行には専門的なノウハウが必要であるため、外部の研修プロバイダーを活用することで、研修の質を確保することができます。LMS(学習管理システム)を活用することも1つの方法です。

LMSを使用することで、研修の進捗管理や成果の評価などが容易になります。

研修にLMSを活用すべき理由

training-plan-lms-reasons

近年、企業研修においては、オンライン学習が一般的になってきています。その中でも、LMS(Learning Management System)を活用した研修が注目を集めています。

研修にLMSを組み込むことで、学習状況の確認や受講者のモチベーションの維持など、様々なメリットが得られます。

最後に、研修にLMSを活用するメリットについて、詳しく解説していきます。

LMSとは?

学習者が教材や評価を受け取り、学習を管理・分析するためのシステムであるLMS(Learning Management System)は、多くの企業が研修に活用しています。

LMSを活用することで、時間や場所に依存することなく学習が可能となり、オフィスでの空き時間や移動時間も有効活用でき、人材教育を効率的に実施することができます。

さらに、管理者は学習者の進捗状況を把握し、適切なフィードバックを提供することができます。ただし、LMSには製品ごとに異なる機能があるため、導入前には十分な検討が必要です。

関連記事:LMSの主な機能一覧【選び方のポイントや導入時の注意点も解説】

理由①:学習状況を確認できる

研修においてLMSを活用することで、学習状況を確認できることが利点として挙げられます。LMSを使用することで、受講者の学習状況をリアルタイムで把握することができます。

どの受講者がどの程度学習を進めているのかを把握することで、研修の進捗状況を正確に把握することが可能です。

また、学習状況に合わせて、受講者ごとに学習プログラムを合わせることも可能です。

学習が追いついていない受講者には、個別に補足する措置を講じることで、受講者の理解度向上につなげることができます。

理由②:モチベーションを維持しやすい

LMSを使用することで、受講者は自分の都合に合わせて学習を進めることができるため、ストレスを感じることが少なくなります。

このため、継続的に学習を続けることができ、モチベーションを保ちやすくなります。

モチベーションが維持されることで、学習効果が向上できるだけでなく、受講者の研修に対する満足度もあがり、エンゲージメントの向上まで期待できます。

受講者が自分のペースで学習を進めることで、より深い理解を得ることができ、学習効果が高まるので、研修のためにLMSを導入する企業が増えています。

理由③:研修の質を均等にできる

研修にLMSを活用することで、研修の質を均等にできることです。

LMSを使うことで、受講者に合わせて教材を変更することができます。例えば、初心者向けの教材や上級者向けの教材を準備しておき、受講者のレベルに合わせて提供することができます。また、教材の一斉配布も可能です。これにより、研修の効率性を高めることができます。

さらに、学習の遅れをフォローすることもできます。例えば、ある受講者が授業についていけていない場合、個別にフォローアップすることができます。

また、同じコンテンツで一斉に学習することで、対象者の多い研修でも、学習の質にムラができないようにすることができます。

研修計画にLMSを組み込もう

企業や組織での研修は、人材育成や業務改善などの目的を達成するために重要な役割を果たします。しかし、研修計画を立てる際には多くの課題があります。

本記事では研修計画の立て方や失敗しないためのポイントについてご説明しました。

研修計画を立てる際には、予算の算出や対象者の決定など、慎重なプランニングが必要です。また、研修を実施するだけでなく、目的を明確にし、モチベーションを保ちながら実践的な内容を盛り込むことも大切です。

さらに、LMSを活用することで、学習状況の確認や研修の質を均等に保つことができます。LMSは、研修の効率化や従業員のスキルアップにつながる効果的なツールです。

研修計画にLMSを組み込むことで、より効果的な研修が実現可能です。研修計画にお悩みの場合はLMSの導入をぜひご検討ください。

関連記事:人事業務効率化の実現方法とステップを解説!おすすめツールやLMSも紹介

eラーニングシステムを導入するなら「LMS365」

eラーニングシステムを導入するなら「LMS365」がおすすめです。

導入するメリットは、以下の3つです。

  • 導入が簡単
  • 簡単にコンテンツを作成・配信・管理できる
  • Microsoft365上で稼働する唯一のLMS

LMSの導入する企業にとって最も不安なのが、システムの構築と運用管理ではないでしょうか?

LMS365なら新たにサーバーを用意する必要はなく、既存システム(Microsoft365)にインストールをするだけなので簡単に導入できて、セキュリティ面も安心できます。

Word、Excelをはじめ、様々なファイル形式に対応しているため、従来から慣れ親しんだツールでコンテンツの作成や配信、管理ができます。そのため、導入後に操作がわかないという利用者や管理者のストレスは軽減されます。

LMS365なら導入前後のストレスを感じず、簡単に学習システムを構築できますので、この機会にぜひご利用ください。デモサイトでの体験もできますのでお気軽にお問い合わせください。

eラーニングを効果的に運用するなら、使い慣れたPowerPointやWordを
簡単に学習教材として利用できるLMS365がおすすめです。
まずはお気軽にお悩みや課題をご相談ください!
LMS365を無料で
30日間お試ししませんか?
担当者よりご返信いたします

監修者

三上 晃潤

三上 晃潤(株式会社ソフィア 事業開発部 リーダー)

人事部、広報部、経営企画部、情報システム部を中心に、eラーニングシステムを活用した課題解決の提案やLMS365の導入支援を行う。最大手コンビニチェーンや最大手商社等の窓口を担当し、年間25,000ライセンス以上の販売実績を持つ。

LMS365の導入実績

様々な業種・企業様にてLMS365をご利用いただいております。

eラーニングを効果的に運用するなら、使い慣れたPowerPointやWordを
簡単に学習教材として利用できるLMS365がおすすめです。
まずはお気軽にお悩みや課題をご相談ください!