eラーニングは意味ない?システム導入における課題と解決方法とは

オンライン上で学習できるeラーニングはコロナ禍においてますます注目されています。
一方で「eラーニングは意味がない」「eラーニング導入には課題が多い」という声に導入を迷われている方も多いのではないでしょうか。

本記事ではeラーニングの意義や課題の解決方法について解説します。
eラーニングが抱える課題を解決する方法を理解し、意味のあるeラーニング運用となるよう参考にしていただけましたら幸いです。


eラーニングは意味がない?

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eラーニングを用いても学習効果が見えづらいという意見があります。
一方で、eラーニングが抱える課題を正しく理解し、体制を整えることでうまく運用することができるようになります。

例えば、eラーニングでは受講者のモチベーション維持が難しいという課題がありますが、うまくモチベーション管理できていないケースでは受講へプライベートの時間での学習を暗に促してしまっている場合があります。

受講者に意欲的にeラーニングに取り組んでもらうためには、就業時間内に受講させるルールや、時間外の活動を制限・管理する体制づくりが必要になります。

上記で挙げた例のように、eラーニングが抱える課題に対して適切にルールや体制づくりを行っているかどうかによって、eラーニングの学習効果に差が出ます。eラーニング導入を意味あるものにするために、eラーニングの課題に対して、適切な解決方法を講じていきましょう。


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eラーニングの課題

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この章ではeラーニング導入時に考えておくべき課題を紹介します。

eラーニングの導入・実施における課題には大きく分けて5つあります。

  • モチベーションを高める
  • コミュニケーションの頻度を高める
  • 実技研修とのすみ分け
  • 学習環境を整える
  • 導入における時間や費用等のコストマネジメント

課題1:モチベーションを高める

まず1つ目に挙げられるのが「モチベーション」です。

受動的に受講可能な集合研修等とは異なり、eラーニングでは受講者が能動的に学習を進めていく必要があります。そのため、学習の進捗や頻度は受講者のモチベーションに依存してしまうことが多く、適切に受講者を動機づけできていないと、学習が全く進まない等の問題が発生してしまいます。

受講者のモチベーションの喚起・維持のために、以下のようなものをしっかりセットアップするとよいでしょう。

  • 受講マニュアル
  • キャリア、等級、評価、業務と学習コンテンツのつながりが伝わる社内サイト
  • 上記をしっかり説明する機会(人事部や上司から)
  • 受講進捗の可視化と受講状況に合わせたコミュニケーション(人事部や上司、社内研修講師から)
  • 受講できる時間の確保
  • 飽きさせない学習コンテンツの作成
  • 受講を促す組織風土

課題2:コミュニケーションの頻度を高める

2つ目は「コミュニケーションの頻度」における課題です。

eラーニングは個々のペースで受講を進めていくため、受講者間での相談や講師側への質問等のコミュニケーションが少なくなってしまうことがあります。コミュニケーションの頻度が低下してしまうことで、さらに理解を深めることができなかったり、気づきを共有できなかったり等の問題が発生してしまうため、相互に連絡を取れるような体制を構築することが望ましいです。

三上 晃潤
監修者
三上 晃潤
強制的な方法をとるなら、eラーニングを見終わったら必ず見た感想を入れるというルールにしてしまうとか、アンケートに答えないと受講完了にならないように設定するということができます。私たちが扱っているLMS365という製品はMicrosoft Formsというアンケートを学習コースの中に組み込むことができるので、そういった対応を取られているお客様もいます。
強制をせず、受講者同士や講師と受講者がつながれるグループチャットを用意しておき、必要に応じて使用してもらう環境を用意しているという企業もあります。

最新のeラーニングシステムではチャットやアンケート機能を用いることで、ユーザー同士や受講者と講師間でコミュニケーションを取ることができるため、管理者側でそのような機能を利活用するルールを設けることが重要になります。

課題3:実技研修とのすみ分け

3つ目は「実技研修とのすみ分け」という課題です。

eラーニングでは、テキストや動画等を用いて知識をインプットする学習形式がほとんどです。そのため、介護や医療等の実技が重視されるスキルにおいてはeラーニングのみでは不十分と言えるでしょう。
実技スキルの習得も重要とされる学習においては、集合研修も交えるなどeラーニングでインプットした知識をアウトプットする場を設けることが重要です。

学習をeラーニングのみで完結させることにこだわる必要はありませんので、学習効果を高めるために実技研修等を柔軟に実施していきましょう。

課題4:学習環境を整える

4つ目は「学習環境を整える」という課題です。

eラーニングを受講するためには、受講するためのデバイスやネットワーク環境が必要になります。導入するeラーニングシステムがマルチデバイスに対応しているかどうかも事前に確認を行う必要があります。もし受講可能なデバイスがパソコンのみに絞られる場合は、受講者全員がパソコンを用意できるのか等も確認しておきましょう。

また、受講者側に一定のITリテラシーが求められる点も意識するとよいでしょう。例えば、普段パソコンを使用しないユーザーにとっては、ExcelやPowerPointなどのオフィスファイルの操作も難しいといった可能性も考えられます。eラーニング教材を提供する際に、受講者が問題なく操作できるかどうか、事前にリテラシーを想定して学習コンテンツを作成、マニュアルの整備や説明会の実施等をおこなうことが大切です。

課題5:導入における時間や費用等のコストマネジメント

5つ目は「導入に時間や費用等のコストマネジメント」という課題です。

eラーニングを導入する際は、システムの構築やメンテナンス・管理人員の配置等の費用がかかります。また、オンプレミス型でeラーニングシステムを導入する場合は、開発に2ヶ月以上の時間がかかることがほとんどです。独自の教材を作成する場合はさらに追加で時間や費用がかかります。

事前にどの程度のコストがかかるかを確認し、eラーニング運用を開始するタイミングに遅れが出ないように注意しましょう。

LMS365などのクラウド型eラーニングシステムでは、システム構築やメンテナンスの必要がないため、すぐに導入することができます。eラーニングシステムの導入に不安がある方や急いで導入したい方はクラウド型eラーニングシステムの導入を検討されてみてはいかがでしょうか。

eラーニングとeラーニングシステムの違いは?

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この章では、eラーニングとeラーニングシステムの意味の違いを解説します。

eラーニングシステムの導入を検討する際に、両者の違いを理解しておくことが重要になりますので、ぜひご覧ください。

eラーニングシステムとは

eラーニングはインターネットを経由したオンライン学習のことを指します。
また、eラーニングシステムはeラーニング学習に用いる教材の管理やeラーニングを受講しているユーザーを管理するためのシステムのことを指します。

そのため、「eラーニングをより効果的・効率的に運用するためにeラーニングシステムが利用される」という関係性になります。

また、eラーニングシステムと同義の単語に「LMS」があります。こちらについてはこちらの記事でも解説しているので併せてご確認ください。

LMSとeラーニングに違いはある?学習管理システムについて徹底解説

eラーニングシステムの活用が重要

従来のeラーニングで挙げられた課題はeラーニングシステムを活用することで解決につなげることができます。

eラーニングシステムには下記のような機能が備わっています。

  • 学習状況の管理機能
  • テスト・アンケート機能
  • コミュニケーション機能

管理者側は受講者の学習状況の進捗度やテスト・アンケートの結果を確認し、個々に沿ったフィードバックや学習教材を提供することができます。また、受講者同士でコミュニケーションを取ることもできるため、疑問点や気づき等を容易に共有することができます。

より効果的・効率的にeラーニングを運用していくためにはeラーニングシステムの活用がとても重要になります。

eラーニングシステムを活用し課題を解決

 

elearning-negative-solveproblemeラーニングをより効果的・効率的に運用するためにはeラーニングシステムが必要不可欠であると紹介しました。

この章では、冒頭に挙げたeラーニングの課題を解決するeラーニングシステムの活用方法を紹介します。今回ご紹介する活用方法は以下の5つです。

  • 学習内容を受講者ごとに合わせる
  • マイクロラーニング化
  • コミュニケーション機能の活用
  • 集合学習や集合研修との組み合わせ
  • クラウド型eラーニングシステムの導入

学習内容を受講者ごとに合わせる

eラーニングシステムを用いて教材の進捗度やテストの結果等を確認・分析し、個別対応が必要な受講者を抽出します。抽出したデータを活用し、受講者ごとに合わせた学習教材を提供することができます。

また、テストだけでなくアンケート機能も用いることで、受講者が感じている不安や教材の分かりにくかった部分の意見を収集することができます。収集したデータを活用し、教材を改善することができれば、より受講者の学習ニーズも満たすことができるようになります。

マイクロラーニング化

マイクロラーニング化とは、教材の重要なポイントを短く(1~5分程度)まとめて提供することです。eラーニングシステムの教材管理機能を活用してマイクロラーニング化を実施することで、受講者はより気軽に学習を進めることができます。

また、1つの教材を短時間で完了することができるため、スキマ時間を活用して受講することができるだけでなく、集中力の維持もしやすいというメリットがあります。

長時間の学習に慣れていないユーザー向けにマイクロラーニングを提供することで、モチベーションの維持に繋げることができるのではないでしょうか。

コミュニケーション機能の活用

eラーニングによるコミュニケーション頻度の低下を改善するために、積極的に機能を活用しましょう。

前述のように最新のeラーニングシステムにはチャットやグループ機能、掲示板機能等があるため利活用することでコミュニケーションの頻度を高めることができます。

また、eラーニングシステムによってはライブ配信の機能が備わっています。ライブ配信機能を用いた学習では、リアルタイムに講師と受講者で質疑応答できるだけでなく、受講者同士でディスカッションすることもできるため、より相互でコミュニケーションを取ることが可能になります。

コミュニケーション頻度の低下は常に課題となりますので、eラーニングシステム導入の際に上記の機能が搭載されているかどうかを必ず確認しておきましょう。

集合学習や集合研修との組み合わせ

eラーニングのみで実技研修の場を提供することは現時点では難しいため、集合学習や集合研修と組み合わせる必要があります。

eラーニングでの学習と実技を学ぶ集合研修など、さまざまな学習スタイルを織り交ぜて学ぶことを「ブレンデッド・ラーニング」と呼びます。ブレンデッド・ラーニングはより良い学習体験を提供できるものとして重要視されています。

うまくeラーニングの運用が開始した後でも、知識の定着や実技スキル習得を促進するために集合研修や集合学習を積極的に実施していきましょう。

三上 晃潤
監修者
三上 晃潤
事例を挙げると、次世代幹部育成において戦略的思考とコミュニケーション力を鍛えるということをやっています。自社のこれからの戦略を考えさせる場合、eラーニングではロジカルシンキング、PESTや3Cなどのフレームワークや財務分析の方法をインプットし、研修前に個人で考えさせておきます。研修ではグループ分けをして、個人で考えたことを共有しながらグループで戦略案を作っていきます。研修後、グループチャットなどを駆使してプレゼン資料を作り、最後に集合研修の場で社長プレゼンをするということをやっています。

クラウド型eラーニングシステムの導入

eラーニングの導入に時間と費用のコストマネジメントは、色々な観点で考える必要がありますが、コストを抑える手段として、クラウド型eラーニングシステムの導入を比較・検討しましょう。

オンプレミス型に比べ、クラウド型eラーニングシステムは開発に伴う初期費用がかからないため、少ないコストでeラーニング導入を進めることができます。また、既に完成しているシステムを利用するため、eラーニング導入までの時間もかかりません。

クラウド型eラーニングシステムでは導入の試用期間が設けられていることもありますので、お試し期間を利用して、そもそもeラーニングが適しているのか、うまく活用していけるのか等を検証することも可能です。

eラーニングの課題はeラーニングシステムの導入で解決可能

こちらの記事ではeラーニングの導入・実施における課題と解決方法について解説しました。

以下本記事のまとめになります。

  • eラーニングの導入・実施における課題に対して適切な解決策を講じる必要がある
  • eラーニングシステムを活用することで解決できることは多い
  • コスト面の課題を解決するためにはクラウド型eラーニングシステムがおすすめ

最新のeラーニングシステムを導入することで、コミュニケーション頻度を高めることができ、受講者のモチベーションを高めることが可能になります。また、クラウド型のeラーニングシステムを利用することで導入にかかる費用や時間を削減することができます。

より良い学習を提供するために、eラーニングシステム導入を検討する際はeラーニングが抱える課題と解決方法についてしっかり理解をしておくようにしましょう。

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導入するメリットは、以下の3つです。

  • 導入が簡単
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LMSの導入する企業にとって最も不安なのが、システムの構築と運用管理ではないでしょうか?

LMS365なら新たにサーバーを用意する必要はなく、既存システム(Microsoft365)にインストールをするだけなので簡単に導入できて、セキュリティ面も安心できます。

Word、Excelをはじめ、様々なファイル形式に対応しているため、従来から慣れ親しんだツールでコンテンツの作成や配信、管理ができます。そのため、導入後に操作がわかないという利用者や管理者のストレスは軽減されます。

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監修者

三上 晃潤

三上 晃潤(株式会社ソフィア 事業開発部 リーダー)

人事部、広報部、経営企画部、情報システム部を中心に、eラーニングシステムを活用した課題解決の提案やLMS365の導入支援を行う。最大手コンビニチェーンや最大手商社等の窓口を担当し、年間25,000ライセンス以上の販売実績を持つ。

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