クラウド型eラーニングシステムを導入するメリット8選!注意点・特徴を解説

eラーニングシステムはeラーニング学習を効率化させるために管理・運用するシステムで、教材と受講者を一括管理できるため、eラーニングでの学習を効率化できます。

eラーニングシステムを導入する場合、クラウド型とオンプレミス型で迷う方も多いのではないでしょうか。

導入費用を抑えつつ、管理やメンテナンスが不要なクラウド型は現代において主流になりつつあります。

しかし重要なのは以下のようにそれぞれの導入形式の違いを知り、自社に最適な方を選ぶことです。

比較項目 クラウド型 オンプレミス型
導入費用 低い 高い
カスタマイズ性 低い 高い
管理・運用 不要 必要
導入期間 短い 長い
ランニングコスト 中程度 低い

クラウド型のeラーニングシステムは、導入費用が低く、管理・運用が不要であるため、迅速かつ手軽に導入できます。一方、カスタマイズ性は限られており、ランニングコストがかかることがあります。

オンプレミス型のeラーニングシステムは、導入費用は高いものの、機能のカスタマイズ性が高く、ランニングコストを抑えることができます。ただし、自社サーバーの管理・運用が必要であり、導入までに時間がかかることがあります。

企業のニーズ・予算・導入期間などに応じてクラウド型またはオンプレミス型を選ぶことが重要なため、本記事を参考に理解を深めて最適なeラーニングシステムを導入しましょう。


クラウド型とオンプレミス型の違いは?

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eラーニングシステムは大きく分けて2つの形態があります。

  • クラウド型
  • オンプレミス型

これらは、それぞれ導入する際にかかる予算や期間が異なり、導入後の管理面やセキュリティ対策面にも違いがあります。

クラウド型・オンプレミス型の違いや導入形式によるメリット・デメリットを知り、自社に最適なeラーニングシステムを選べるようになりましょう。

オンプレミス型とクラウド型の導入形式以外にスクラッチ型もありますが、予算や導入期間が大きく異なるためこちらの記事で詳しく解説しております。合わせてご確認ください。

eラーニングシステム構築(開発)にかかる費用とは?注意点や種類について解説

クラウド型

クラウド型とは、サービス提供会社がクラウド上に構築したものを利用するeラーニングシステムのことです。

自社サーバーやセキュリティ構築などの手配が不要であり、初期費用も抑えられることから、気軽に導入できるという特徴があります。

クラウド型を導入するメリット・デメリットは、以下の通りです。

メリット/デメリット 詳細
メリット
  • すぐに導入ができる
  • 管理・運用・メンテナンスが不要
  • 初期費用が抑えられる
デメリット
  • 機能のカスタマイズ性が低い
  • ランニングコストがかかる

また料金体系も毎月固定金額を支払う「月額固定制」と、利用者数に応じて料金が変わる「従量課金制」があります。企業規模や受講者数、利用期間に応じてコストカットができる方を選びましょう。

初期費用を抑えた上で、管理・運用をサービス提供会社に任せたい場合は、クラウド型がおすすめです。

オンプレミス型

オンプレミス型とは、自社サーバー上に構築するeラーニングシステムのことです。自社ネットワーク内で学習コンテンツを受講できることが特徴です。

パッケージ型とも言われ、既製品のeラーニングシステムに必要な機能を追加して導入もできます。そのため、自社に合ったカスタマイズがしたい場合におすすめの導入形式と言えます。

オンプレミス型を導入するメリット・デメリットは、以下の通りです。

メリット/デメリット 詳細
メリット
  • 機能のカスタマイズができる
  • ランニングコストを抑えることができる
デメリット
  • 導入費用が高い
  • 自社サーバーの管理・運用・メンテナンスが必要
  • 導入までに期間がかかる

初期導入費用が高額になりますが、より機能を充実させたい場合はオンプレミス型eラーニングシステムが良いでしょう。


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eラーニングシステムのクラウドサービス

elearning-cloud-service

この章では、eラーニングシステムのクラウドサービスについて、以下の2点を解説します。

  • クラウドサービスとは?
  • 主流化したクラウドサービス

クラウドサービスとは?

クラウドサービスとは、インターネット経由でサービスを提供するシステムのことです。総務省はクラウドサービスについて「従来は利用者が手元のコンピュータで利用していたデータやソフトウェアを、ネットワーク経由で、サービスとして利用者に提供するもの」と定義しています。

クラウドは、英語で「cloud」と表記され「雲」と訳されます。インターネット上で利用するコンピュータの実態がイメージしづらいことを雲のモヤモヤで表現したのが語源と言われています。

主流化したクラウドサービス

従来、会社にシステムを導入する場合、自社サーバーなどのインフラの手配、高額な構築費用や導入後の管理・運用が必要という課題がありました。しかし、クラウド型サービスは導入企業の負担を軽減するため、利用者が最低限の環境調整(インターネット環境、パソコンや携帯端末等の準備)をすれば、インターネット上でサービスを利用できるようになりました。
利用者は手軽かつスピーディーに利用開始できるため、今後ますます普及することが予測されます。

参考資料:総務省/国民のための情報セキュリティサイト

クラウド型eラーニングシステムの8つの導入メリット

elearning-8-merits

クラウド型eラーニングシステムを導入するメリットは、以下の8つです。

  1. メンテナンスや管理が不要
  2. 災害時のリスクを抑えられる
  3. 導入費用が抑えられる
  4. 導入方法が簡単
  5. 利用をやめることが簡単
  6. 学習場所を選ばない
  7. 他のシステムと連携しやすい
  8. サーバーの負荷軽減

これらのメリットについて具体的に解説していきます。

メリット1:メンテナンスや管理が不要

メンテナンスや管理が不要であることは、クラウド型eラーニングシステムを導入するメリットの1つです。

クラウド型なら自社サーバーにシステムの構築をしなくてもサービスを利用できるため、例えば以下の対応が不要になります。

  • サーバーやセキュリティの監視
  • CPU・メモリの調整
  • アップデート

メンテナンスや管理をする部門を立ち上げたり、委託したりする必要もないため、コストカットに繋げることができます。また自動で製品のアップデートがされるため、受講者は常に最新の環境で学習できるというメリットもあります。

メリット2:災害時のリスクを抑えられる

災害時のリスクを抑えられることもクラウド型eラーニングシステムを導入するメリットです。

サービス提供会社はBCP対策(Business Continuity Plan:事業継続計画)で利用者情報を複数のデータセンターにバックアップしていることがほとんどです。もし自社サーバーでeラーニングシステムを構築・管理している場合、災害で破損したデータを戻すことはできません。

クラウド型eラーニングシステムならデータが破損するリスクを軽減した上で利用することができます。いつ発生するか分からない災害に備えて対策をしたい場合は、クラウド型eラーニングシステムの導入がおすすめです。

メリット3:導入費用が抑えられる

導入費用は決して安いものではありません。しかし、クラウド型eラーニングシステムなら自社サーバーやインターネット環境の手配、システムの構築が不要であるため、オンプレミス型の導入に比べて費用を大幅に抑えることができます。

例えば、自社サーバー上にeラーニングシステムを構築するオンプレミス型(パッケージ型)の場合、初期導入時に「100〜500万円」が必要になります。一方、クラウド型なら「5〜20万円程度」で導入することができ、月額の利用料金も「月額固定制」と「従量課金制」から自社に最適な料金体系を柔軟に選ぶことができます。

メリット4:導入方法が簡単

システムの構築が不要であるため、導入方法が簡単というメリットもあります。

オンプレミス型のように自社サーバーにシステムを構築する場合、導入期間は数ヶ月に及びます。また構築後も管理・メンテナンスを行わなければいけないため、導入には慎重な判断が必要です。

クラウド型なら契約後に環境が整い次第、利用を開始できます。すぐに研修環境を整えたり、導入後の管理・メンテナンスをサービス提供会社に任せたりしたい場合は、クラウド型がおすすめです。

メリット5:利用をやめることが簡単

解約がしやすいこともクラウド型eラーニングシステムの魅力です。

解約がしやすい理由は、以下の通りです。

  • 自社内での対応業務が少ない
  • 導入コストが低い
  • 管理・運用が不要

システム構築やその後の管理・運用など全てサービス提供会社側で行なっているため、利用の停止をする場合でも自社サーバーや管理部署等で複雑な対応を行う必要がありません。また、導入コストを低く抑えているため、サービス利用をやめても費用の損失が少なく済み、解約の判断がしやすいと言えるでしょう。特に複数のクラウド型サービスを導入検討中の企業は、損失を抑えつつ様々な製品を利用することで、自社に適切なものを探すことができます。

メリット6:学習場所を選ばない

インターネット回線を利用して提供されるクラウド型eラーニングシステムなら、学習場所を選ばないというメリットがあります。

パソコンやスマートフォン、タブレット端末などのインターネットにアクセスできる端末があれば、どこからでも受講可能です。そのため、仕事やプライベートの状況に合わせて学習を進められます。

例えば、通勤中や出先のスキマ時間などを活用して、スマートフォンで受講することもできるため、効率的に学習が進められるでしょう。また、全受講者に研修の機会を平等に与えられるため、教育内容の統一化も図れるでしょう。

オンプレミス型は自社サーバー内に構築するため、基本的に受講できる場所は社内ネットワークに繋がるエリアに限定されます。社外での受講を可能にするには、DVD化やVPN構築等の対応が必要になり、さらにコストがかかってしまいます。

メリット7:他のシステムと連携しやすい

他のシステムと連携しやすいこともクラウド型eラーニングシステムを導入するメリットです。

企業はeラーニングシステム以外にも様々なシステムを運用しています。それらのシステムが連携できていないと業務が非効率になったり、不具合が生じたりするケースもあります。

オンプレミス型で導入した場合、他のシステムとの連携作業も自社で行わなければいけません。どのようなツールを用いて連携させるかを1から調べるのは大変です。

一方のクラウド型ならサービス提供会社に相談しながら進められます。提供会社は他のシステムとの連携に詳しく、必要なツールについても助言してくれるでしょう。

メリット8:サーバーの負荷軽減

クラウド型eラーニングシステムならサーバーの負荷も軽減もできます。
サービス提供会社が保持・契約しているサーバーを利用してシステムを利用するためです。

オンプレミス型のように自社サーバーにシステム構築をする場合、eラーニングに用いる負荷だけでなく、通常の業務で利用するサーバーの負荷も考慮しなければなりません。
社内のサーバー使用状況のモニタリングに加え、定期的にソフトウェアのアップデートやセキュリティの確認を行わなければいけないため、専門知識を持ったエンジニアの手配が必要になります。合わせて、管理を怠ってしまうとサーバーに不具合が発生する可能性があり、その場合、復旧に膨大な時間と人件費がかかってしまうというリスクもあります。

クラウド型なら、これらすべての環境調整をサービス提供会社が行ってくれるため、サーバーへの負担やメンテナンスを気にせず利用することができます。

クラウド型eラーニングシステムの選び方

クラウド型eラーニングには様々なメリットがあることがわかりましたが、どのようなシステムを選ぶべきか迷う方も多いのではないでしょうか。

クラウド型eラーニングシステムを選ぶ際は下記のポイントに着目してみましょう。

  • 自社にあった研修が実施できるか
  • 機能は充実しているか
  • セキュリティ対策は十分か

それぞれの着目ポイントについて解説します。

自社にあった研修が実施できるか

教材の種類や多さはクラウド型eラーニングシステムによって異なります。自社に合った研修を行うために必要な教材はどのようなものなのか、種類は豊富な方が良いのかなど、まずはeラーニングを活用した研修をシミュレーションしてみましょう。

教材コンテンツの種類によって研修の中身や対応方法は変化します。

そのため、自社で研修を行う場合はどのような教材を活用したいのか・フォーマットは何が良いか・対応言語は充実しているかなどを確認してeラーニングシステムを選びましょう。

機能は充実しているか

機能面が充実していると、管理者側が受講者の学習量や進捗状況を把握しやすく管理が簡単になります。

また、チャット機能がついていると管理者と受講者でマンツーマンの相談やアドバイスが行えます。

eラーニングシステムによって機能面の充実度も異なるため、自社に必要な機能はどんなものなのか、優先したい機能は何なのかを挙げてみると良いでしょう。

セキュリティ対策は十分か

どのeラーニングシステムでもセキュリティ対策が行われていますが、強度はシステムによって様々です。

「機密情報を扱うからセキュリティ対策は第一優先」という場合は、セキュリティ強度が高いeラーニングシステムを選択するのがおすすめです。

クラウド型eラーニングシステムの3つの注意点

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クラウド型eラーニングシステムの注意点は、以下の3つです。

  • セキュリティ対策が万全かどうか
  • 目的に合致した機能があるかどうか
  • 自社に似た導入事例があるかどうか

これら3つのポイントから導入前に知っておくべき注意点について詳しく解説します。

注意点1:セキュリティ対策

クラウド型eラーニングシステムを導入するなら、セキュリティ対策が万全かを確認しましょう。

自社サーバーでシステム管理をするオンプレミス型と違い、クラウド型のセキュリティはサービス提供会社に依存するからです。

対策は、サービス提供会社が自社のセキュリティレベルを満たしているかを基準に選ぶと良いでしょう。具体的には、自社とサービス提供会社の以下の項目を比較します。

  • ウイルスの定義と対策ソフトの更新頻度
  • 脆弱性診断の実施報告書
  • セキュリティポリシー

また、問題や不具合が生じた際の対策・対処方法についても確認しておくと、導入後も安心して利用できます。

クラウド型eラーニングシステムを選ぶ際は、サービス提供会社のセキュリティレベルを確認することが重要です。

注意点2:機能

クラウド型eラーニングシステムを導入する際は、自社に必要な機能が充実しているかどうかにも注目しましょう。
eラーニングシステムといってもサービスごとに提供される機能は様々だからです。

例えば、以下の内容が自社に合っているかをチェックしてみましょう。

  • コンテンツや教材規格の種類
  • モバイル対応の可否
  • 既存コンテンツが利用できるか
  • カスタマイズはどの程度可能か
  • セキュリティレベル
  • 導入後のサポート体制

これらのように導入目的を達成できる機能や特徴を比較しておきましょう。また機能不足をどうやって補うか、より効果的な学習ができる機能などがあるかも合わせて確認しておくと、導入がスムーズに行えるでしょう。

注意点3:導入事例

自社に最適なクラウド型eラーニングシステムを選ぶなら、導入事例を確認しましょう。

同じクラウド型eラーニングシステムでも各社サービスの特徴があり、利用できる教材や機能は大きく異なるからです。

導入事例を確認することで、利用している業種の傾向や利用目的が分かり、自社との比較ができます。

長期的に利用するサービスだからこそ、導入事例を参考にして最適なサービスを選びましょう。

クラウド型eラーニングシステムを導入しよう

以上、クラウド型eラーニングシステムのメリットについて詳しく解説しました。

クラウド型eラーニングシステムなら、メンテナンスや管理が不要であり、導入費用を抑えられます。また、導入や解約が簡単というメリットも紹介しました。

その他、利用場所・時間に縛られずに受講できるため、学習の機会を平等に提供できます。教材も同じであるため、教育内容の統一も可能です。

また、サービス提供会社によって教材や機能の特徴は大きく異なります。実際に利用してみて分かることもあるので、試しに導入してみてはいかがでしょうか。

自社に最適なサービスを選べるように、この記事が参考になれば幸いです。

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監修者

三上 晃潤

三上 晃潤(株式会社ソフィア 事業開発部 リーダー)

人事部、広報部、経営企画部、情報システム部を中心に、eラーニングシステムを活用した課題解決の提案やLMS365の導入支援を行う。最大手コンビニチェーンや最大手商社等の窓口を担当し、年間25,000ライセンス以上の販売実績を持つ。

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