ラーニングエコシステムとは?意味や機能、LMSの活用について解説

ビジネスの環境の変化やIT化の推進がきっかけで、企業における人材教育が受動的なものから能動的なものにシフトしています。

従来は企業側が企画した研修やOJTが基本的な人材教育とされ、講師がビジネスマナーや専門知識を教え、従業員は話を聞くというインプット中心の学習が行われていました。

現在はそのような取り組みだけでなく、従業員が主体的な学習に取り組み、それぞれが影響しあうような学習形式をアシストすることも必要になってきています。

この記事では、従業員が成長していくために重要となるラーニングエコシステムという考え方について解説します。

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ラーニングエコシステムとは?

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優良な学習コンテンツが溢れている昨今、新しくコンテンツを作成し続ける必要があるのかが問われています。そこで新しく教材を作るのではなく、既存の教材を積極的に活用しようというのがラーニングエコシステムの考え方です。

まずは、ラーニングエコシステムの意味や考え方について解説します。

ラーニングエコシステムの意味

ラーニングは「学ぶこと」、エコシステムは「生態系」を意味する言葉です。
したがって、ラーニングエコシステムとは「学びの生態系」です。

生態系とは、地球上の生き物が関わり合い、循環して命を繋いでいくことです。植物は地中から養分を吸い上げ成長し、その植物を虫や動物が食べて成長します。虫や動物の死骸は土に還り、植物の養分となります。このような命の流れが生態系です。

生態系の中では、どのような生き物にも役割があり、地球の命のサイクルを回しています。ラーニングエコシステムとは、このような生態系の考え方を学びに応用したものです。

ラーニングエコシステムの考え方

ラーニングエコシステムの基本的な考え方は、既存の学習コンテンツを有効に活用することです。

現在は情報化社会と呼ばれるほど情報に溢れており、同じ内容を扱った数多くの学習コンテンツが存在します。このような状況でさらにコンテンツを生み出す必要があるのかが疑問視されており、ラーニングエコシステムという考え方が生まれました。

既存のコンテンツを有効活用することにより効率よく学習を進め、さらにその知識をコミュニティで共有することにより、学習者同士で相互に学習効果を及ぼします。
ラーニングエコシステムにおいて中心となるのは、指導者ではなく学習者です。

学習資源を再利用することにより循環をさせて、新たな学びを得るサイクルを生態系に重ねたのがラーニングエコシステムです。


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ラーニングエコシステムを構成する5つの機能

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ラーニングエコシステムには5つの構成要素があります。

  • 機能①:学習の場
  • 機能②:自律学習のサポート
  • 機能③:実践を意識した学習
  • 機能④:習得スキルを活かす場
  • 機能⑤:学習を継続させるためのサポート

理解する上で重要な要素となりますので1つずつ解説します。

機能①:学習の場

ラーニングエコシステムを実行するためには、コンテンツに容易にアクセスできる学習環境を構築することが重要です。学習環境を構築するというのは単に個人学習を行う環境を整備するだけでなく、学習を共有できるコミュニティの構築も含みます。

ラーニングエコシステムの根幹は、既存の学習コンテンツを活用することですので学習コンテンツを提供するためのプラットフォームは必要不可欠と言えます。

また、知識の共有もラーニングエコシステムの重要な要素です。すべての学習者が孤立しないように学習コミュニティを構築する必要があります。また、気軽に学習に取り組める環境が整っていなければ学習を進めるモチベーションが高まらないため、学習者にとって快適な学習環境を整えることも重要です。

機能②:自律学習のサポート

ラーニングエコシステムは、従来のような受け身の学習とは異なり、自律的な学習が求められます。
学習者それぞれに自律的な学習の推進が求められますが、自発的に学習を始めるのを待つのではなく、学習が継続できるようにサポートを行う必要があります。

また、業務や役職、特性は学習者によって異なるため、それぞれに合わせた学習コンテンツの提案や学び方の指導も検討しなければなりません。

自律的な学習を習慣づけ、適切な学習の進め方をサポートすることで、ラーニングエコシステムを適切に機能させることができます。

機能③:実践を意識した学習

ラーニングエコシステムでは学んだことを実践に生かすことを重視しています。そのため、実践を意識した学習コンテンツを用意する必要があります。

既存コンテンツの活用を検討する際は、実践に役立つかどうか確認をしてから使うようにしましょう。学習者にとって有益なコンテンツか注意して確認しておく必要があります。

ラーニングエコシステムをより有益なものにするためにも、学んだことをすぐに生かせるような学習コンテンツの選別を意識しましょう。

機能④:習得スキルを活かす場

スキルや知識を習得させるのであれば、学習者がアウトプットできる環境を準備しておく必要があります。アウトプットをすることにより一度覚えた知識を定着させやすくなるためです。

また、スキルや知識をアウトプットすることにより、学んだ内容が役に立つことを実感できるため、学習意欲の向上にもつながります。

アウトプットする環境の例としては、アウトプットするための学習者同士のチームを作ることなどが有効です。あらかじめアウトプットするためのチームを作成しておくことで、メンバー同士で気軽に学習内容について質問しあったり、相談乗ったりすることができます。

ラーニングエコシステムを学習方法として取り入れる際は、インプットした情報をアウトプットできる環境を構築することを意識しましょう。

機能⑤:学習を継続させるためのサポート

ラーニングエコシステムをうまく作用させるためには、質の高い学習を継続させるサポートも重要です。

学習を継続させるためのサポートとは、自律的な学習を働きかけることだけではなく、学習者の立場を考え、学びやすい学習環境を整えることも含まれます。

ラーニングエコシステムを構築する際は、LMSの導入が必須といえるでしょう。LMSを導入することで学習者や教材コンテンツの管理がしやすくなるだけでなく、受講者同士のコミュニケーション等も容易に行うことができるようになります。

また、LMSのアンケート機能を活用し、学習者からの声を集め、常に学習環境を改善する意識を持つことも大切です。

ラーニングエコシステムが注目を集める理由

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ラーニングエコシステムが注目され、取り入れられるようになった背景にはどのような事情があるのでしょうか。
本章ではラーニングエコシステムが注目を集める理由を3つ紹介します。

ジャストインタイムでの学習が可能になった

昨今では新しい知識や考え方がすぐに広がるため、時間をかけて新しい学習コンテンツを開発することが難しくなっています。そのため新しい情報を新しいうちに取り入れる「ジャストインタイムでの学習」の必要性が高まっており、ラーニングエコシステムに注目が集まっています。

ラーニングエコシステムでは、学習コンテンツを再活用しながら学習者同士で新しい情報の共有を行うことができるため、常に最新の内容を学ぶことができます。

学習内容が常に更新されていく状況では、情報共有がリアルタイムにできる学習環境が必須と言えます。

自律型人材の重要性が高まった

自律型人材の重要性が高まったことも、ラーニングエコシステムが注目を集めるようになった理由の1つです。

自律型人材とは、指示を受けなくても自らの意思で能動的な行動をとることができる人材のことです。自分の行動に責任を持って業務を遂行することができ、組織の力を最大限に引き出すことができます。

近年では、社長からの指示に従い行動するトップダウン型経営ではなく、社員同士が対等な立場で話し合い意思決定を行うボトムアップ型経営へと時代の流れが変化しつつあります。

そのため自発的に課題を見つけ解決することのできる自律型人材の重要性が高まっています。そして、自律型人材を育成するのにはラーニングエコシステムを取り入れた学習環境が適しているため、注目が集まっています。

社内DXが進んでいる

企業のDXが進み、人材育成にITツールを使うことが一般的になったこともラーニングエコシステムへの注目が集まるようになった理由の1つです。

従来の人材育成はアナログな手法で行われることが多かったため、人材育成の手法を改善したり再構築したりすることが難しく、効率よく人材を育成できている企業は多くはありませんでした。

現在では、社員教育にeラーニングが取り入れられることも多くなり、学習効果を把握しやすくなりました。そして、より学習効率を高めるための方法が模索され、ラーニングエコシステムが注目されるようになりました。

学習管理機能やコンテンツの管理機能などを容易に扱えるLMSが普及し、ラーニングエコシステムの環境も構築しやすくなったことも注目されている理由の1つと言えます。

ラーニングエコシステムにLMSを活用する5つのメリット

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ラーニングエコシステムが注目を集める理由には、時代の変化により情報化が進んだことやそれに伴う自律型人材の重要性の高まりがあることがわかりました。

ラーニングエコシステムとは、既存コンテンツを活用したり、知識をコミュニティ間で共有したりすることで学びを循環させることです。そのためには、LMSの活用が必須といっても過言ではありません。

本章ではラーニングエコシステムにLMSを活用するメリットのうち代表的なものを5つご紹介します。

メリット①:受講者のペースで学習できる

LMSを活用したeラーニングでは、インターネット環境とPCやスマートフォンなどの対応端末があればいつでもどこでも学習を行うことができます。

これは、ラーニングエコシステムの機能の1つである「学習の場」を満たします。

また、講義など集合して学習を行う場合は周囲と足並みを揃えて学習を行うため、人によっては学習ペースが合わないという問題点がありましたが、LMSを活用すれば受講者のペースで学習を行うことができるため、心理的に安心感が得られ、自発的に学習に取り組みやすくなっています。

メリット②:受講者の学習状況が把握できる

LMSの代表的な機能の1つに、受講者の学習状況を把握できる機能があります。受講者が視聴した教材の情報や、カリキュラムの達成度などを把握することが可能です。この機能を活用すれば、学習の進捗が良くない学習者に声かけを行い、学習を促すことができます。

これは、ラーニングエコシステムの機能の1つである「自律学習のサポート」を満たします。

さらに、登録した教材を組み合わせ、受講者にそれぞれに合わせた学習カリキュラムを作成することも可能です。そのため、所属部署や業務内容、役職が異なる多くの社員に対応した学習内容を提供することができます。

メリット③:教材の作成や更新ができる

LMSには学習コンテンツの作成や更新をすることができる教材管理機能があります。
教材管理機能を活用することにより、業務に役立つ質の高いコンテンツのみを人材育成に活用することができます。

これは、ラーニングエコシステムの機能の1つである「実践を意識した学習」を満たします。

LMSの教材管理機能を使えば教材を差し替えることも容易にできるため、情報の更新が早い分野でも安心して最新の教材を配信することができます。

また、LMSによっては理解度をチェックするためのテストを作成できる機能があるものもあります。教材ごとに、受講者がどれだけ理解できているかというところまで確認できるため、教材の質が適切かどうか判断することができます。

参考記事:LMSに組み込む教材の制作ポイントとは?方法やステップを解説

メリット④:コミュニケーションが可能

LMSにはビデオ通話やチャット機能などのコミュニケーションツールがあります。受講者からの質問にスピーディーに対応することや、受講者同士でグループワークを行うことも可能です。

日程を調整して直接集まる集合研修に比べ、気軽にコミュニケーションを開始することができるため質問や相談等も容易に行うことができます。

受講者同士でグループを作りアウトプットをすることができるため、ラーニングエコシステムの機能「習得スキルを活かす場」を満たします。

さらに、LMSの機能について受講者からチャットなどで意見を募りやすいことから、LMSを活用したラーニングエコシステムは「学習を継続させるためのサポート」の機能も満たすことになります。

メリット⑤:自己学習を習慣化できる

ラーニングエコシステムにLMSを活用することで、自己学習を習慣化することができます。
LMSはいつでも好きなときに学習を始めることのできるツールなので、学習の習慣化が行われやすいという特徴があります。

1人で学習に取り組む場合とは異なり管理者がいることによって学習を促されるので、自律学習が習慣化されていないうちから学習に取り組む機会が増えます。また、受講者同士のコミュニティがあることにより、互いに刺激を与え合うためモチベーションを保ちやすく、自律学習の促進につながります。

自律学習を習慣化することで、常に課題意識をもって能動的に行動できる自律型人材へと成長することができます。

ラーニングエコシステムで自律型人材を育成するポイント

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LMSを活用することで、ラーニングエコシステムの機能を満たすことできるということがわかりました。

最後に、ラーニングエコシステムで自律型人材を育成するポイントを紹介します。

学習目的を明確にする

自律型人材を育成するためには、学習目的を明確にしなければなりません。ここでポイントとなるのが、指導者だけでなく学習者自身も学習目的を把握するということです。

学習に取り組む前に学習を行う目的や身につけるべき知識やスキルを学習者本人が理解しておくことで、学習のゴールがわかり、モチベーションの向上につながります。

目標を持って学習に取り組むことは自立型人材の基本でもあります。学習目的を明確にして学習に取り組むよう意識づけましょう。

知識やスキルのアウトプット環境を作る

ラーニングエコシステムを構築するうえで重要なポイントは、知識やスキルのアウトプットができる環境を作ることです。アウトプットを行うことにより知識やスキルを身につけやすくなります。

アウトプットをするには実践での経験が最も身につきやすいと言えますが、学習した知識を実際の業務に活かせる機会が常にあるとは限りません。そこで、LMSのコミュニケーション機能を活用してコミュニティのメンバーに知識やスキルのアウトプットできる環境を構築しておくと、実践の場がなくてもアウトプットすることができます。
その他にもLMSの機能を活用して、グループワークやビジネスゲームを実施することでアウトプットの機会を増やすことができます。

ラーニングエコシステムにLMSを活用しよう

ラーニングエコシステムとは、既存のコンテンツを活用して学習効果を高める取り組みです。これからの社会に必要とされている「自律型人材」を育成するためにはラーニングエコシステムが有効だと考えられています。

ラーニングエコシステムを構成する要素には、「学習の場」「自律学習のサポート」「実践を意識した学習」「習得スキルを活かす場」「学習を継続させるためのサポート」の5つがあります。

LMSはラーニングエコシステムの5つの要素を備えており、ラーニングエコシステムを構築するのに適したツールです。

企業がこれからも成長していくためには自律型人材の育成が必須と言えます。LMSを導入し、ラーニングエコシステムへの取り組みを始めてみてはいかがでしょうか。

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監修者

三上 晃潤

三上 晃潤(株式会社ソフィア 事業開発部 リーダー)

人事部、広報部、経営企画部、情報システム部を中心に、eラーニングシステムを活用した課題解決の提案やLMS365の導入支援を行う。最大手コンビニチェーンや最大手商社等の窓口を担当し、年間25,000ライセンス以上の販売実績を持つ。